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ー最速ーの魔王殺し

まず、あらすじをじっくり読んでください。それから、本文と見比べてください。ふふっと思ったら君と僕は友達。

(直接URLでとんできた人用のあらすじ) 

 突如として現代社会に出現した魔王。即座にそれを救い、世間にその名を轟かせた1人の少年がいた。

 なんら特別な能力をもたない普通の高校生がいかにして魔王殺しと呼ばれ恐れられるようになっていったのか……

 俺の目の前に立った時、相手はすでに死んでいる。最強最速のなろうアクション、ここに開幕!











 朝起きると俺の家の庭で魔王が死んでいた。


「ま、魔王……様……?」


 人間ではない事を現す角。魔術に関係のある事を示す複雑な紋様。高貴なお方である事を示す荘厳な衣装。

 ジッサイ。どう見ても魔王様なのである。


 そして、その魔王様が……

 庭の木から下がった縄に首を吊るし……

 

 死んでいた。


「おぉ、魔王様。なんと言うおいたわしい……」


 俺が魔王様を降ろそうとすると、何か紙を握っている事に気づいた。


『拝啓 魔王軍のみんなへ


 ついに最後の四天王の砦が落とされました。

 次はここ、魔王城に向かってくると思うと夜も眠れません。

 土の四天王は真空の刃に全身を切り刻まれて死にました。

 水の四天王は生きたまま火あぶりにされて苦しんで死にました。

 火の四天王はケツからホースを突っ込まれ胃が破裂して死にました。

 風の四天王は土に変えられたあと便器にされました。


 魔道具の通信で伝わってきたみんなの断末魔が今も忘れられません。

 私はあんな殺され方をするくらいなら異世界にいって1人でひっそりと死にます。

 情けない魔王をお許しください。

PS.こないだ間違えてピーコックに鶏肉を、オーク将軍にブタ肉を食わせた件は問題ないようです』


 読んでしまって俺は愕然とした。これは遺書だったのだ。


「魔王様……遺書までもってきちゃぁ、ダメじゃないっスか……」


 俺は紙をクシャリと握りしめて、こう言った。


「と、ともかく魔王様をお救いせねば! 魔王様の体をカラスの餌などにはさせられねぇ。不詳、この相良涼太。子々孫々まで魔王様をお見守りいたします!」


 そう言って俺は魔王様を木から降ろし、地面に穴を掘った。

 魔王様を丁重に葬り、家にあった資材で精いっぱいの墓標をたててあげると……


「あー、君。庭で死体を穴に埋めてるって通報があったんだけどちょっと署まで来てもらえるかな?」


 そして俺は魔王殺しとして世間を騒がせる事になる。

 こののち49年にも渡る長き法廷の戦いが繰り広げられるのだがそれはまた別の話……

 

 おしまい

 パクリ、とかつまんね、とか言われると作者は喜ぶヘンタイです! 1:1でもいいので評価いただけると最速で喜びます!


 3/23 おほぉぉぉぉ!! らめぇぇぇぇ!!! そんな5:5なんて入れたら裂けちゃうぅぅぅぅ!!!

と、言うわけで日刊コメディーランキング最高11位。まことにありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] ふふっ、面白かったです。
[一言] なんて情けない魔王さまだ! とりあえずぱっと見で「こいつ魔王じゃん!」って判断した主人公すげえ。僕だったらまず自分の目を疑うところ…
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