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俺の現実と異世界と  作者: MineN
2/5

1話

ゴンっと痛々しい音がした。

目を開けるとそこには、見たことのない世界が広がっていた。

「ここ・・・どこだ?」

意識がはっきりしない中周りを見渡した。

夢でも見ているのかな。ためしに目をこする。

景色は変わらずに広がっている。

何度も繰り返しこするが変わらない。


だんだんと意識がはっきりし、冷静になって考えてみた。

出た結論はこうだ。

「つまり・・あれだ。異世界だ。」

何度も夢見た異世界転移をしてしまった。

でもあまり嬉しくないのは何故だろう。


格好も現実世界の私服のままだ。

「ん!だとしたら・・」

あってくれと願いながらポケットをあさった。

あった。やった。

ぁぁなんだか泣けてきた。

そう、スマホがあったのだ!

俺的に現代っ子にはなくてはならないものだ。

しばしその感動でその場から離れなかった。てか、離れられなかった。



気づくとスマホの電源が入っていた。

あれ、おっかしいなぁ。電源入れたっけ?

一応スワイプしてみる。

表示されたのは、見慣れたホーム画面だ。

その瞬間までは。

次の瞬間、スマホが何かを強制インストールし始めた。

きっ、きかない。

スマホが言うこと聞かない。

とりあえずたまたまスマホと一緒にあったバッテリーにつなぎインストール完了を待った。



ーーー

あれからもう三日か・・・

「って三日!?」

気づかなかった。

ゲームやアニメを観るから徹夜には慣れたけど・・・まさかこんなにかかる?

そしてそれに気づかない俺!

大丈夫か?


スマホには「インストール完了」という文字が並んでいる。

とりあえずアプリを起動する。

やけに動作が遅い。


《Welcome to D F O》

そう表示された。

D F Oって《Different world online》の略しなのか?

適当に区切ったなぁ。


別の表示に切り替わる。

【君の現実世界の体はどうなっているかわかるか?】

ん?

その言葉にすぐ理解できなかった。

そうだ。ここは日本じゃない異世界だった。

【わからないよ】

そう打ち込む。

【だろうな。君に教えてあげるよ君のことを】

教えて欲しかったことがこんなに早く聞けるなんて。

【君の体は・・現実世界の時間で7月9日午後11時03分以降

体と意識そして、存在ごとこちらに転移した。】

嘘だろ・・・

俺の存在が現実世界から消えた・・だと・・

信じられなかった。

俺は現実世界では生まれたことになってないのか?と

書いてみた。

答えはすぐに帰ってきた。

【Yes】

俺は完全に存在が消えたのだ。

【そう悲しむな。あの世界のことより自分の事を考えろ】

は? そう思い後ろを見ると、3匹の狼に狙われていた。

「あっヤベっ」

俺はすぐに明るい方へ向かって走り出した。

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