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俺の現実と異世界と  作者: MineN
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プロローグ

突然だが俺は今大変な事になっている。

逃げ道のない状態。いわゆる、詰みだ。

現役高校生(18)の非リアの俺の二度目の人生もここで終わりか。

出来事には偶然と必然というのがある。今起こっていることは心から偶然だと信じたい。

人生ってのは予測の出来ないものなんだな。神すら知らないのかもしれないな。そう思うとムカッとする。

そんな時に俺はふとこうつぶやいた。

「俺の人生はクソゲーかよ。」

そうして意識を失った。




朝起きて、学校に行って放課後はバイト、なんていう日々を送っていたこの俺は今年とうとう高3になった。

と言うか、なってしまった。

そんな俺の高3のある日の出来事。



俺は夜9時過ぎのコンビニで夜食の買い物していた。

最近のコンビニはなんでも揃ってるんだなぁと感心しつつ

ある程度の量カゴに入れレジを済ませて店を出た。

そして自分の自転車のあるコンビニの脇に駆け足した。


コンビニの影に入った。しかし次の瞬間何かとぶつかってしまった。

男の人だ。そう感じた。体ががっしりしている。

ぶつかった衝撃で地面に倒れた。

そしてその人に声をかけられた。

「ごめん。大丈夫かい?」

軽く会釈をする。

どうやらわざとではないらしい。

「こちらこそすいません。」

しっかりあやまってもう夜遅いし帰ろうとした。

しかし、俺の服を強く引っ張った。これが意外と痛い。

「えっあのどうして、僕は」

俺は真面目に言葉を返した。

「すぐ済むことだからね。これをもらって欲しいんだ。」

「それは何ですか?」

男の人はまるで小学生低学年の子に話すように喋っている。

正直なところうざい。

まぁ暗くてよく見えないんだろう。背が低いけど一応高3なんだが。

「それはゲームだよ。」

俺は念のためこう聞いてみた。

「いくらです?」

そうすると意外そうな顔をしてこう答えた。

「うーんそうだな、お代はいらないよ」

いきなりタダでいいと言われても俺にはよくわからない。

本当にいいんですか?

「うん。そうだよ。」

俺は人を疑うのがとても嫌で、もらうことにした。

「お言葉に甘えさせていただきます。」

「そうかい。それは良かった。」

手渡しで受け取った。

パッケージがよく見えない。

ありがとうございますと言葉を返そうとすると、もうそこには誰もいなかった。

少し嫌な予感がした気がした。

「あっ、ヤベッ」

腕時計を見るともう夜10時になりそうだった。

急いで自転車を走らせ家に帰った。



俺はとある県の普通のアパートに一人暮らしをしている。

もちろん家に帰っても誰もいない。

ただいまとおかえりを自分で言うのが毎日のように続いている。

正直辛いです。誰か俺に慰めの言葉をください。

買ってきたものをしまって、風呂に入った。

やけに湯船のお湯が気持ちよく感じた。疲れてるんだろう。そう思い、ゆっくり入った。

と言っても、物の数分であがり、買ってきたアイスを食べながら、

俺はコンビニで男に渡されたゲームを手に取った。

部屋は明るいのでようやくゲームの名前を見ることができた。

ゲームの名前は《Different world online》となっていた。

「ディフェレントワールドオンライン?」

俺は口に出した。

なんだそりゃ。

聞いたことない。

とりあえず俺はパソコンでググったが何にも出てこない。

「不思議だけど面白そうだな」

俺は疑いながらもカセットをゲーム機に差し込んだ。

もちろん充電器はさしっぱなしで。

しかしこの時俺は単なるゲームだと考えていた。

後になって大変になったが。

アニメではよく何かをする時には掛け声がある気がした。

だから俺はこう叫んだ。

「ゲームスタート‼」

シンプルすぎんだろと自分にツッコミを入れつつ、ログインボタンを押した。

welcomeと表示されるのと同時に画面が一気に眩しくなり意識が遠くなっていった。


















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