その1
一話です
始まりはいつも通りアイツの思いつきからだった。
「なぁ高耶、もうすぐ2年だからなんか思い切ったことやりたくね?」
唯我の家で遊んでいたら唐突に唯我はそんな事を言い出した。
俺と唯我は、小学校の頃からの親友だ。しかし学校では、唯我のグループに入らずに生活している。
唯我いわく、その方が学校の状況を正確につかめるからとのことらしい。
「今度は何をするんだよ。楽なやつで頼むぞ。」
唯我にはそう言うが、結局のところすごい事をやらかすのが唯我なのだ。
「この前裏サイトを作っただろ?そこに生徒の悩みを聞けるようなページを作るんだよ。その悩みを2人で解決してやろうぜ!」
「作るのはいいが悩み事を解決するにしても実際に相談者に会わなきゃいけないだろう?嫌だよ。」
「大丈夫だって!
会わなきゃいいんだからさ。」
「会わなきゃ解決なんてできないじゃないか!」
そう言うと唯我はニヤニヤしながら俺の事を見てくる。
「なんだよ。本当の事じゃないか。」
唯我は少し笑いながら反論してきた。
「会わずに解決した方が噂になるだろ?それにその方が面白いからな!」
前半部分は納得できたが後半は全く納得できなかった。しかしこいつはやると言ったらやるのでこっちが諦めるしかないのだ。
「はぁ〜。わかったよ。
で、どうすればいいんだ?」
大きな溜息を漏らし、俺は諦める事にした。
願わくばすぐにこの行動に飽きてもらうの待ちながら唯我の話を聞いた。
アドバイスよろしくお願いします