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青春の一球  作者: チヒーロ
3/4

変化球

ツーアウト、ランナー2塁。

バッターは、石田孝。


「孝ー!!打てー!」


スタンドの咲に微笑む孝。

ツーアウトであるがランナーは得点圏にいる。

そして、初球の甘い球を孝は見逃さず、打つ。打球はレフトの頭を超える。タイムリーヒットを打ち、初回先制。


1-0


「優、先制とったんだから立ち上がりな。」


「あいよ。」


ボール、四球ファーボール


「ノーアウト満塁」

スタンドの咲が苛立っている。


「優、帰ったらランニングが待ってるな。」


「ふぅ、まぁ、いつも通りだからな。」


帽子をとってスタンドに一礼する。


「変化球の練習は終わりだ。ストレートでおすぞ」


「あいよ」


孝は、自分のポジションに戻り、ミットをかまえる。優がそのミットへストレートを投げ込む。三者三振。


そのまま、進んでいき、試合は終わる。


3-0


「優のピッチングは7回無失点、被安打3、4四球、8奪三振。打つ方は3打数1安打2打点。孝は2打数2安打1打点1四球っと。」


「優が2度もチャンス潰したからな。それが無ければ、コールドだったよ。」


「まぁ、完封したんだからチャラで」


咲が優の肩に手を置く。


「何言ってるの帰ったら、素振りとランニングよ」

怒りのオーラまといながら笑顔で言う。


「へぇい。」


そして、学校に戻り…

優は外野を走り、孝は、ロングティーをしている。各々が自主トレを行っている。


「監督、今日のスコアとビデオです。」


「あ、はーい。」

ベンチに座っている眼鏡をかけた男がスコアブックとビデオを受け取る。


「監督、どうでしたか?」


「うーん、野球って難しいね。今日の試合はコールド取りたかったね。」


「そうですね。」

視線を優たちの方へ向ける。まだ、黙々と自主トレを続けている。


「でも、次の相手は、優勝候補ですからね。7イニング戦っておかないですからね。」


練習が終わり、ラーメン屋でラーメンを食べている優と孝と咲。


「次の相手は、ごうだからこいつを抑えないとこの先は無いからな。」


「夏大で唯一ホームランをバックスクリーンへ放ったからな。」


「豪くん以外の新中しんちゅう打線も強力だから気をつけないとだよ。」


「てか、豪を抑えたことあるやついるのかな?」


「星学の五十嵐とお前だけだよ。」


「抑えたって言っても小学校の話だろ。」


「あの時から豪くんは注目されてたから凄いことしたんだよ。」


スープをすすり、視線を外にやる優。すると、豪がラーメン屋に入ってくる。


「ぶっふ。」

飲んでるスープをむせて吹いてしまう。


「汚いよ、優。大丈夫、ほら水。」


騒がしいことに気づいた豪が優たちの方へ向かう。


「あれ、孝くんに優くんじゃん。」


まさかの場所でまさかのライバルと遭遇!!




*ロングティー:山投げのボールを遠くへ飛ばす練習

ロングティーはよく練習で変なところに打っていたのを思い出します笑。プロの選手もキャンプとかでよくやってるのでいい練習だと思います。

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