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12/25『クリスマス♪』

やっほー♪

1人で寂しい木陰ちゃんだよー♪

クリスマス企画始まるよ!

ピピピピピピピピッ・・・

ガンッ!


「いって~・・・」


 頭に何らかの衝撃を受け目が覚める。

 俺が目を開けたとき、最初に思った事はとても単純な事であった。

(寒ッ)

 白い天井が見える。上半身を動かし窓の外を見るとまだ暗い、どうやら目覚まし時計の時間設定を間違えてしまったようだ。

 時刻は午前5時。何かをするような時間でもないし、寝ようにも微妙すぎる時間というか眠気は寒さのせいで、吹き飛んでしまったようだ。さてさて、後二時間弱いったい何をして時間を潰そうか。

 我が妹は友達の家に明日まで泊まっていくらしく、明日までいない。両親は海外に出張していて帰ってこれない。姉に関しては仕事帰りに彼氏の家でニャンニャンしているだろう、おそらくそのまま会社にいくだろう。(妬ましい妬ましい、ああ妬ましい妬ましい)

 どうやら今日1日俺一人らしい。

 とはいえ、思春期の健全な高校生が一人の家で何かするのかといえば、G行為しかあるまい。


■□■□■□■□■□■□■□■□


 着替えとトイレを済ませ一階に降りた俺は早速G行為を始めようと、必要な物を持ってコタツに座る。


「さあ、G行為を始めよう」


 誰もいないところで言うと恥ずかしいというより、むなしくなるな。


~したことないのでカット~


 ふぅ、俺がG行為を終わらせたのは凡そ二時間後の事であった。流石に一人でガン○ムを造るのは疲れるなぁ。

 時刻な午前7時。

 ガン○ムを製作している間、天気予報を見ていたが。今日は雪が降るそうだ。

『ホワイトクリスマス』という単語が俺の頭を横切る。まあ、彼女のいない俺にとっては関係の無い事であるが。


♪~~~、♪~~~。


 二階から俺のス○ホの着信音が聞こえてくる。こんな時間に電話をかけてくるとは、どこのバカなのであろうか。表示されていたのは、部長であった。今度はいったい何をするつもりであろうか。


「もs」

『おお、起きてるか?』


 そもそも、起きていなかったら電話に出れないだろう。後、俺が話そうとしたのに被せるな。


『今日の夕方6時に○○駅前の銅像に集合だ。それじゃ』


 電話が切れた。通話時間約五秒。早口言葉の練習か?そもそも、いくらスマホに直接かけているとはいえ、俺の母親が出ていたらどうするつもりであったのか、小一時間程問い詰めてやりたい。

 それに俺にだって予定くらい・・・無かったな。

 それにしてもすっかり、涼宮ハ○ヒの影響を受けていやがる。その内、猫が喋りだしそうだ。


 俺はスマホをベッドに放り投げ横になる。なんなのであろうか、めんどくさい予感しかしない。

 セットしておいたDVDが自動で再生されているようだ、テレビから銀○の映画のプロローグの冒頭が聞こえてくる。


「めんどくせえな」


 しかし、部長があいてなので部員の俺が文句を言える立場ではないのだが。文句を言えないのは部活動である時だけであるが。そもそも、こんなクソみたいに寒い時期に何をしようというのか。このコタツから出たくないのだが。


 あの後、DVDを三作ほど見終わったので、時刻は現在12時を少し進んだところ。

 俺の料理スキルはほぼ壊滅的といっても過言ではないので、近くのスーパーに行き、お弁当を一つと缶コーヒーを買って昼食を済ませた。

 昼食後、特に何もなかったので、ダラダラと過ごしていると。時刻は5時。

 そろそろ準備をしないといけない。


(必要な物は、財布とテッシュ、後スマホとその他諸々。洗濯物は干したし行くとしようかね)


 玄関を出ると、冷たい風が俺の頬を叩く。

 玄関の鍵を閉め、去年買った灰色のマフラーを巻き直す。自転車を出すのが面倒なので、徒歩で最寄りの駅に向かう。

 駅に向かう途中の家の中から、楽しそうな声が聞こえてくる。家族の声だけとは言わないが。

(リア充がもげろ)


 徒歩15分、自転車7分の団地を通り、最寄りの駅に到着する。タイミングよく、○○公園前の駅行き急行電車が来ていたので、急いで乗り込む。電車の中は微妙に混んでいて座るところがない。諦めて乗車口のところに立っておく。

 電車が出発したのはそれから約3分後であった。


 動いている電車の乗車口から見える町並みは少し変わっていた。

 昔はあったスーパーが亡くなり小さな公園となっているし。前までなかった高層ビルが建っている。

 まあ、今も昔も変わらない所もあるんだが。

 やはり今いる町をよく観察してみると、いつの間にか建っていた施設も有れば、ずっと変わらない所も有る。ここが俺の故郷であり、俺の家でもある。


 なんだか、この作者が書いている作品にしては真面目になりすぎていないか。

 何故だかわからないが、そう思わないといけない気がした。誰だよ作者って。


 電車に揺られて20分、部長の指定した公園に着く。

 辺りには男女のカップルが買い物をしている姿や、お揃いの手袋をして笑っている。

 俺には関係のないことだが、あんなことをしていて恥ずかしいと思わないのかが疑問である。


 時刻は現在5:45。

 部長の指定した時間までは後15分ある。さて、何をして時間を潰そうか・・・。

 近くにあるのは、ミクロナルド・マスタードーナッツ・ユニスロ・ファミリーストア。

 ・・・待ってるか。コッチ(お金)の問題もあるし。


 五分後部活仲間が四人程集まってきた。


「石原、新嶋。お前らも部長に呼ばれたのか?」

「ああ、彼女のいない奴らを呼んで何かするらしいぞ」

「へー。うん?部長って彼女いなかったっけ?」

「あれ、知らなかったっけ。部長の彼女は毎年一昨日あたりから来年の3日まで、京都に行って帰ってこれないらしいからな」

「ほー。流石天野家のご令嬢、分家の方々との挨拶があるのか。大変だなぁ」


 今思ったけど。男五人で集まってるとか、不幸だ。


閑話休題(10分後)


「後、五分か。しっかしまあ、寒いなぁ」

「確かにさみぃ」

「俺、ファミストに行って肉まんでも買ってくるわ。お前らどうする?」

「俺も行こっかな。寒いし」


 色々あって、五分後。


「やあやあ皆さんお揃いで。では早速いくぞぉー」

「「「「おーーー!」」」」

「おーーー!じゃねぇよ!」

「むむ!何か可笑しかったかい?」

「テンポ早すぎんだろ。それと一体何処に行くきなんだ。まずそこを教えてくれ」

「何処って。この季節、行くのは焼き肉でしょうよ!」

「(鍋だろこの季節だと普通)」

「じゃいくぞ」


 はぁ。ったくこの人は。


 で、何処の焼肉屋に行く気なんだ。まあ、調べてあるんだろうけど。

 移動時間何と!30分。因みに徒歩で。バスは使わなかった。部長の「金が掛かるだろ」と言うありがたくもない一言で。

 こんな寒い中、徒歩で30分の道を歩くはめになるとは。「不幸だぁー」と叫んでいる主人公の気分が分かってきた気がする。


「着いたぞ」


 やっとついた。はぁ。

 疲れた、早く飯にしたい。そんな気持ちが俺の心を占める中、内の部長はこんな事を言い出した。


「飯代はジャンケンで負けた二人に払ってもらう」


 おいおい、マジかい。

 六人分を二人で払うとなると。財布の中がヤバくないか。

 まあ、いいか。それよりも飯だ飯。さっさと座ろうぜ。


★☆★☆★☆★☆★☆時間経過★☆★☆★☆★☆★☆


「ふー、食った食った」

「旨かったなぁ」

「さて、お前らジャンケンするぞぉ」

「「「「「げっ!」」」」」


 ここで、負けるわけにはいかん!


~結果~

 俺、一回戦1人勝ち。

~敗者~ 

 石原・新嶋。


「ふぃーごちそうさん」

「食った食った」

「他人の金で食いもんが食えるとか最高」

「金、貸そうか?」

「だっ、だっ、だ、大丈夫だ問題ない」


 さて、これで終わりだろう。明日は用事があるんだ。二次会は勘弁してほしいぜ。


「今日はこれで解散だ。二次会に行きたい奴はいたらこいよー。強制はしないからな」


時間経過(チェックだ)


 あれから45分後、再び公園にたどり着いた。

 さて、帰りにケーキでも買って帰るか。


 ケーキを買って、駅に戻ってくると。電車が丁度到着したようだった。切符を買い、来たときとは反対方向の電車に乗り我が家に帰る。


 電車の中は結構空いていて、乗っているのは会社帰りのサラリーマンや、旅行帰りの家族だけであった。

 今度は椅子に座り窓の外を見ながら帰る。

 今、俺の隣には誰もいない。いたとしても、関係ないが。


 電車に乗り20分。電車が目的地に到着した。今、電車には俺しか乗っていない。1人で電車に乗ると、何処かのヘタレパイロットの気分になる。

 そんな事を思いながら、駅の改札を出る。


「雪」


 誰かがそう言った。ふと顔を動かすと雪がパラパラと降っているのが見える。

『ホワイトクリスマス』そんな単語が頭の中を横切る。横切るだけだがな。

 そもそも、今回集まった六人の内彼女がいるのは部長だけであった。

 部長が何を思って俺達を集めたのかは知るよしもないが、少なくとも俺は感謝している。

 1人でクリスマスを終える俺達が、誰かとクリスマスを過ごせたのだ。今思えば最高じゃねえか。

 さてと、家に帰って熱い風呂に浸かりたいぜ。


 20:48。電車を降りてから、30分後家に到着した。

 悴んだ手で家の鍵を開け中に入る。

 肩に積もっていた雪を払いおとし。洗濯機にぶちこんでおく。明日姉が洗ってくれるだろう。むしろ洗ってくれないと困る。


 風呂を入れている間。買ってきたケーキを冷蔵庫にしまい。家中のカーテンを閉め、自室で服を寝間着に変えリビングに下りてくると、風呂が沸いた様なので風呂に入る。


「ふぅー。」 久しぶりの一番風呂。いつもは部活動で帰ってくるのが最後なので、風呂上がりに掃除をさせられているのだが、今日家にいるのは俺一人。

 あれ?

 俺一人なら掃除しないといけなくないか?

 Oh・・・。

 一番風呂をGETしてすっかり浮かれていたようだ。俺としたことがこんな簡単なことを忘れていたとは、一番風呂なんという魔力!!

 とまあ、冗談はここらへんにでも置いといて。


 これからの予定を考えるとしよう。

 洗濯物は洗濯機にはいっているし、食器も洗ってある。小説のほうも暫くの間は余裕がある。あ、借りてきたDVDがあるんじゃないか、それを見ながら今年のクリスマスを終えるとしよう。


 風呂からでるとまず初めに洗濯機の蓋を開けておく、母親がたまにこうしているのでいいと判断しておく。万が一文句を言われても反抗できるしな。次に冷やしておいた安物のワインと帰りに買ってきたケーキを小皿に取り出したら準備は万端。


 今年も1人でクリスマス。

 いつもの事、何も寂しくはない。

 別にそれは少し前まで部活仲間と食いに行っていたからでもないし、1人でクリスマスを過ごすのに慣れたからでもない。ただ、俺にはいや、俺達には仲間がいるそれだけで俺は今日(クリスマス)を乗り越えられる。

 さあ今年もジングルベルならぬ、シングルベルが始まる。後、一週間1人で乗りきってみせるさ。

 なに、いつものことさ。別に悲しくなんてない。

 クリスマスってのは、みんなが主役なんだから。

はぁ、クリスマスに1人でいるのって辛いんですよ。

友達は彼氏(彼女)とデートに行ってますし、

彼氏(彼女)のいない友達は家が遠いし。

私のケータイ、今時がらけー(?)というやつですし。


でも私にはここがあるんです。

今日はいっぱい楽しんでいきましょー♪

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