12/24『クリスマス・イブ』
明日、もう一度投稿します。
「あ”ーー・・・」
本日は起きて早々から最悪の気分であった。
それもそうだ、朝起きて締めておいたカーテンを開けたら何故か網戸になっていたり、昨日の夜に取り込んでおいた筈なのに俺の私服だけが、未だに干してあったりなんぞしたとなら、一部特例の人間は以外は不快というよりは、絶望を感じるだろう。
だが、しかし、その必要はなーーーい。
今日は、12月24日、水曜日。
そう、クリスマス・イブだ。
そんなわけで、いつものように寝間着を脱ぎ、いつものように制服に着替え、いつものように洗顔をし、いつものようにダイニングでバナナ一本の朝食を済ませ、高校に向かう為に玄関にやってきた。
はぁ、今日は何時にも増して寒い。
玄関から出た途端、冷たく乾いた風が俺の頬をなぞっていく。おおう、一瞬鳥肌が立った気がする。
一応首に巻いておいたマフラーをもう少しキツく巻き直し、今度こそ学校に向かう。
ん?何で大学に行くのかだって?
そんなの決まってる、うちの部活の部長が涼○ハ○ヒが大好きで、「明日、部室に集合して何かしようーーー!」等とふざけt・・・、ハイテンションで昨日の昼頃に電話をしてきたからだ。
まったく、うちの部長は涼○ハ○ヒに感染され過ぎだ、少しは巻き込まれる此方の気持ちも分かって欲しいね。
玄関を出た俺は母親が出しておいてくれた、愛用の自転車に乗り駅に向かう。
「小学生や中学生は元気だねぇー」
何でこんなクソみたいに寒い日に外へでるという事を思いつくのか不思議でならない。因みに俺はこんなクソ寒い日に外へ出た事は一度もない、今日みたいに部活をカウントしなければだが。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
俺が電車を降り心臓破りの坂を越えて高校に着いたのは、午前8時30分辺りだった。
部室棟に向かう途中の廊下に何やらポスターが貼ってある。
「何々、『恋愛は程々にね☆』」
ほうほう、これは一本とられたね、まさか大学の廊下にこんなポスターが貼ってあるだなんて、夢にも思わないだろう。
そうじゃねえよ!!?
何だよ、恋愛は程々にね☆って、あれか、モテない男or女に対する当て付けか!?
程々にも出来ねえよ此方はな!!
色々と寄り道をしていた俺は、再び極寒の外に存在している道を通り、遂に部室棟にたどり着いた。
ちなみにではあるが、俺の所属している漫画・小説同好会は部員は全15名だ、因みに俺は副部長をやらされている、正直男しかいないこの部活は辞めたいと毎年(一年間)思っていたが、やはり少しは愛着もつくものだ、と最近実感している。
さてさて、今回は何をするはめになるのやら。
そう思いながら俺は部室の扉を開け中に入っていった。
数分後、俺は古ぼけた木製扉の前顔を青ざめ立っていた。
胸に手を当て息を整えると、扉の上に掛けられているネームプレートをもう一度確認する。
『漫画・小説同好会』
ふぅ、どうやら俺の目が可笑しくなったというわけではなさそうだ。
3分程前、俺は古ぼけた木製扉を開け、部室内へと入っていった。
その時、俺が目にした光景はッッッッ!!
鏡の前立ち色々なポーズを撮りながら、何かの電脳アイドル・メイド・何とかコレクション・どこぞ女子高の服装に身を包んだ、筋肉ムキムキの男達の姿であった。
以上、回想終わり。
「帰るか」
ただそう呟く。まあ、こんなタイミングでそれを言うなればフラグになることを俺はすっかり忘れていたようだった。
突如扉が『BAN!!!』という音をたてて開かれ、中から見るのもおぞましき動く物体が現れる。
「そうはさせんぞ、貴様も我々と同じ運命をたどるのだからな!」
「そうだ、お前だけ無事なのは気にくわねぇ」
「おまえら彼奴を捕獲するぞォォォォォ!!!」
やれやれ、内の部室はいつから化け物達の着替え部屋になったんだ。
兎に角、ス○ードワ○ンはクールに去るぜ。
まあ、世の中そんなに甘くない訳で。
「な!?何!!」
後ろを自然な動作で振り向いた俺の視界に入ってきたのは、『漫画・小説同好会』の部長(確か○風というキャラのコスプレ)が立っていた。
「ばかな!扉は俺の後ろにあるんだぞ、どうやって俺の後ろに周りこんだと言うのだ!」
「知らなかったのか、島○(コスプレ)からは逃げられないーーーって!」
「そこは魔王しゃないのか?」
「気にするな!」
「いや、気になるだろ!」
「しかし、お前随分と余裕じゃないか。何か秘策でもあるのか?」
確かに、俺は余裕が有るように見せてはいるが、結構ギリギリであったりする。
目の前には我らが部長、俺の後方には大量のコスプレ衣装を持った、かつての同胞。それはまさに、前門の変態後門の同胞!!
「者共かかれぇぇぇぇ!!」
ニヤッ
「と、思うじゃん」
「あんたの涼○ハ○ヒの影響を一番受けてきたこの俺が、この程度の事想定していないとでも」
「な、なんだと!」
「そう言うわけだ、あばよとっつぁん」
そう叫びながら俺は廊下の窓の鍵を開け、窓を開き飛び出した。
目の前に る木の側面を蹴り校舎の壁を蹴り、再び木の側面を蹴り優雅に着地を成功させる。
「じゃあ後は、逃げるんだょォォォォォオ!!」
「言ったはずだ、島○のコスプレからは逃げられないと!」
「うあああッ!!」
(・・・奇跡ッ!!今避けられたのは奇跡だ・・・ッ!!丁度、Gが人間の一撃を避けたのと同じ・・・ッ!!絶対的な戦力差は埋まらない!!)
どうする、どうするどうする!!部長は三階建ての部室練を、凡そ三分で降りてきたということになる。
速ぇ、くそっ。何か手はないのか!この圧倒的ピンチを脱する方法は!!
右側:先生の車が三台、こんな日も来ているんだ。お疲れ様。
左側:部室練の壁。
あれ?つんでない?
はっ!まだまだある。この状況を突破する方法がッ!
「観念したようだな」
「部長!あそこに宇宙人が!」
「何ぃ!?どこだどこだ!!」
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「はぁ」
ったく。朝早くに起きて、学校に行ったっていったのにあれじゃなぁ。
「はぁ」
pipipipipi
「ん?」
妹からメールか、何々。
兄ちゃん、今日と明日は友達んちに泊まってくからな、後、姉ちゃんと母さん達は仕事で明後日まで帰ってこないってさ。
「マジですかぁ」
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あの後、スーパーにより弁当(50円引き)とショートケーキを買って近くの本屋で小説を買い、家に帰る。 家に着いたら、全部の部屋の扉を閉めた後、自室に入り部屋にあるパソコンを起動させた。
パソコンが完全に起動するまでの間、洗濯機から洗濯しておいた洗濯物を取りだし、二階のベランダに干す。
パソコンが完全に起動したようなので、冷蔵庫から麦茶とコップを持ったら準備終了。
「ええと、IDは●●●●●●で、パスワードは##########と、小説でも書こうかねぇ」
~~~~~めんどくs・・・長さ的にカット!~~~~~
「うしっ、投稿と」
・・・一人で何やってんだろ。
小説の投稿が完了しているのを確認した俺は、備え付けてあった時計に目を向ける。
17:53
げっ、後少しで天気予報が始まっちまう。
急いでパソコンの電源を切り、勢いよく階段を降りリビングにあるテレビ前のソファーにル○ンダイブをする。本当にしたら骨は折れそうだが。
明日の天気は・・・。
ふとおもいあたった俺は無言でテレビの電源を切る。
「彼女のいない俺が明日の天気をみてどうすんだ・・・飯食って風呂入って寝よ」
独り言を言っていると何だか惨めな気分になると言うが本当であったらしい。俺のメンタルが傷ついている気がする。
彼氏・彼女もちよ、精々楽しんでいるといいさ!!