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~絆~大切なモノ  作者: 裕加
第2章 親友との出会い
29/143

《中学1年生編》

ーーーーーーー………………


ーー聖陵学園・1ーA教室前…


や、やっと…教室に、着いた…

ここまで来るのに、周りからの視線が尋常じゃなかった…

美空君…有名人過ぎるよ…

「……ゅう……桐生!」

………ッ…!

「え…!?あ…ご、ごめん!何?」

あれ?何で、立ち止まってるの?

「…………自分の教室通り過ぎて、お前はどこへ行こうとしている?」

あ……うわぁ、俺カッコ悪…

カッコいい所なんて、一度も見せれてないけど…


「あ…ちょっと、考え事してて…ごめん…」

急いで、教室の前まで戻る。

「それでは、私達はこれで…6限目が終わり次第、お迎えに上がります」

「迎えのお車にて、お待ちしております」

その言葉に、美空君はゆっくりと頷いただけだった。

それを見た2人の先輩は、綺麗なお辞儀をして自分達の教室に戻って行く。

噂で聞いてた美空家の主従関係だけど、まさかこれ程とは思わなかった。


ーーキーンコーンカーンコーン……


本鈴のチャイムが、昼休みの終了を告げる。

教室に入らなきゃ…

「……桐生…先程は、高木がいる手前…聞けなかったが…」

改まって、どうしたんだろ?

「何?何でも、聞いていいよ。あ、でも…俺に答えられるか、分かんないけど…」

高木先輩がいたら聞けない事って、物凄い気になる…

「……友達とは、何をするものなんだ?」

「え!?」

まさかの、質問…

友達って、何かするものだったっけ…?


「本鈴は、とっくに鳴ったぞー!早く、教室に入りなさい!」

声がした方を見ると、5限目の教科の先生がこっちに歩いて来てた。

ヤバい!早く自分の席に行かなきゃ、減点対象になる!

「美空君!その話は、後でするから!とりあえず、教室に入って!」


ーーガラッ…!!

ーーーザワザワッ…!


あぁ~…分かっちゃいたけど、視線が痛い…

「……後でって、いつだ?」

教室中の視線を一身に集めて、このセリフ…

「ご…5限目が終わったら!とにかく、自分の席に行って!」

何とか先生が来る前に、自分の席に戻れた…


ーーガララッ……


先生が開きっぱなしだった扉を閉めて、教室内を見渡す。

「欠席者は、いませんね。では、5限目の授業を始めます。日直!」

「起りーつ!!」


ーーガタガタッ…ガタンッ!


日直の号令に合わせて、全員が席から立ち上がる。

授業に、間に合ったのはいいけど……

美空君の質問、どうすればいいの!?

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