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~絆~大切なモノ  作者: 裕加
第2章 親友との出会い
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《中学1年生編》

即答で、断られた…

うん…でも、当たり前の反応だよね…

今まで話した事もない人から、急に『友達に…』なんて言われても普通に困るよね…

「……話は、それだけか?高木、食堂へ戻ろう」

「御意」

食堂…

もしかしたら、食事の途中で来てくれたのかも…

ちゃんと、お礼を言わなきゃ…

「まって……」

ぐぅぅ~~~~…………

え…?

な、なんで…こんな時に、お腹が鳴るの…

どうしよう…すっごい見られてる…


「……腹が、空いているのか?」

「昼時ですから、鳴るのは仕方ない事かもしれません」

冷静に、分析しないで下さい…

これじゃあ、まるで…お腹が空いてるから、呼び止めたみたいじゃないか…

「ご、ごめん!そんなつもりは、全然!ホントに!」

「……何だか、よく分からないが…普段、どこで昼食を?」

昼…食…?

え…えっと…

「いつもは、朝に購買でパンを買って…さっきの先輩達が来る前に、教室で食べるんだけど…」


ぐぅぅ~~~………

バカ正直な体は、全然言う事を聞いてくれない…

今日は遅刻ギリギリだったから、パンも買えてないし…

「……食べる物がないなら、俺達と一緒に来ればいい」

一緒にって…それって…

「朔也様、それは…」

「問題はない。何より、あの量は…どう頑張っても、1人では食べきれない…」

口元を抑えながら言った美空君の言葉に納得したのか、高木先輩はそれ以上何も言わなかった。


ーーーーーーー…………………


ーー聖陵学園・食堂内…


「朔也様、ご無事で!お帰りを、お待ちしておりました。さ、こちらへ♪…あら?この方は?」

美空君に付いて行くと、女性の先輩が出迎えた。

食堂を通り抜けた時に、美空君に話しかけてた人だ。

「昼食を持って来ていないと言うから、一緒に食べる事にした。水無月、皿と箸の用意を…」

「あ、はい!かしこまりました!」

いいのかな…?

こんな豪華なお弁当、一緒に食べても…


美空君の向かいの席に座った俺の前に、手際良く並べられていく皿と箸…

そして、沢山の料理が綺麗に入った重箱…

確かに、これは美空君1人で食べきれる量じゃない。

「朔也様、お時間が残り20分しかありません。今は、食べる事に集中なさって下さい」

残り20分…

あれだけ混んでいたのに、食堂内には俺と美空君達3人しかいなかった。

それから先は…予鈴が鳴るまで、ただひたすら食べていた記憶しかない…

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