せめて雪のように
モノクロと無音に支配され
時間が止まるこの季節
誰もが作られた光の下に群がり
分相応の幸せを投影する
君の拡散は
記憶を葬る残像となり
悴んでいた唇に
微かな余燼
すべての感情と思考を計算し
それでも笑う君を見ていると
いつしか
言葉を失い
僕は白い屍となった
浮遊が生まれ
そこで生きて
僕の胸にはかすかな
君の爪痕が残る
忘却の最果てに
砂のように
灰のように
残留していく痛みの欠片
ひとつ
また、ひとつと
世界が白く染まり
僕たちは皆壊れていく
寒い季節になりましたね。
ええ、本当に寒い季節です。。。