ep.1 僕のなりたいもの
4月9日 晴れ
俺は間宮一哲。これから、中2になりにいく男だ。では、これを読む人にとく。君たちはなりたいものは何?と聞かれたら、先生や会社員、医者などと答えるのが多数だろう。
だが、俺は違う。端的に言おう。俺は、探検家になりたい。これは、おふざけなしのマジのマジなのだ。だが、現代には明確に探検家という職業がない。なので、俺の探検したいという欲望をこの日記に記す。
こうして、俺はさっき書き始めた空想日記を閉じた。今日は、8時45分から始業式。今の時刻は8時27分。ここらは、学校まで急いで20分はかかるだろう。くそ、しくじった。と心のなかで絶望を感じながら、かつてないほどの全速力で家を出た。ヤバい、ヤバい。登校初日で、遅刻はさすがにヤバい。関わりたくない人ランキング上位5位に俺の名前が刻まれてしまう。うぉぉぉ!!!!!!!
結果、ギリのギリギリで間に合った。だが、職員室に連行された。そして、僕は【遅刻モドキ】という称号を得た。
昼休みになり、俺が小学生の頃からの友達の佐野 建人と各々の弁当を貪り食ってると、建人が
「そういやお前、職員室に連行されてたけど何言われたんだよww。」
「学年主任にもっと余裕を持って学校にきてください。って言われたよ。いやー、いつ見ても学年主任の顔はムカつくなぁ。」
「それな。そういや、最近お前の家の近くによく黒い車に黒スーツ着た人が乗ってるのを見るけど知ってる?」
「ん!?何それ俺初耳だぞ。なんだろう。俺、怪しい薬飲まされて小さくなるのか?」
「やめろ。その発言は色んな意味でアブナイから1回お口チャックしろ。」
「はいはい。てか、あと5分で授業始まるのやばくね。俺まだまだ弁当残ってるんだけど。」
「乙。」
そして、5時間目・6時間目がすぎ、あっという間に帰る時間になった。俺は帰宅部なので、まっすぐ帰路に着いた。そういや、建人が言ってた黒スーツの人気になるなー。チョー気になる。もしかしたら、MIBだったりして。いや、ないない。どうせ、建人の作り話だろう。と、納得していた俺の想像はすぐにぶっ壊された。それは、いた。俺の後ろ15mに。俺の家まであと10m。よし、走ろう。それで、ドアを二重ロックだ。こうして、家という安全地帯?を確保した俺は、ドア穴をのぞき込んだ。すると、黒スーツの人は俺の家のポストに、手紙らしきものを入れていた。俺は、自慢じゃないが好奇心が人一倍あるため何も考えずにドアのロックを開けたが、かすかに残っていた理性が再びドアのロックを閉めた。黒スーツの人がいなくなったのを確認したあと、ポストに手を突っ込んだ。案の定そこには手紙があり、一目見ただけでそれが何か凄いものを秘めていると確信した。手紙を開けてみると、
間宮 一哲様
我々、世界探検家協会は、貴殿が協会にとって重要な役割があると判断したため、世界探検家協会に入会する許可を与える。入会の決意があるのならば、次の番号に電話し、貴殿の名前を言いなさい。
070 5993 8757
あとは、電話相手が説明します。
ネモ Ⅲ
なんだこれ?
この作品読んでいただきありがとうございます。もし、よかったらアドバイス下さい。