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バニラちゃんから語られた真実(3)

「ベリアル……でも……わたしのせいで」


 バニラちゃんが辛そうに話しているね。


「違うよ! バニラちゃんのせいなんかじゃないよ! それにぺるみは負けないから。こんな変態で……いつも、いかがわしい目でオレを見てくるけど、やる時はやる奴だから!」


「ベリアル……」


「それに、バニラちゃんとオレとぺるみは元々ひとつだったんだ。だから……オレには分かる。ぺるみは負けない。絶対にこの世界を滅ぼしたりなんかしない。オレ達で支えよう? ぺるみが負けそうになったらオレ達で支えるんだ。だってオレ達は家族だから! (絶対にぺるみを……死なせないから……オレが守るから)」


「そうだ。オレも仲間に入れてくれ。オレもぺるみの家族だからな!」


 雪あんねぇが涙を流しながら微笑んでいるね。

 

「そうだぞ! ここにいる皆が家族なんだ!」


 野田のおじいちゃんがピーちゃんを抱っこしながら泣いている。

 

「ボクモ、カゾクダヨ。ベリアルモ、ルーチャンモ、ツヨクナッタネ」


 ピーちゃん……


「皆……すまねぇ……全部じいちゃんが悪いんだ」


晴太郎はれたろうだけじゃねぇ。ばあちゃんも悪いんだ。皆……すまねぇ……」


 おじいちゃんとおばあちゃんが辛そうに謝っている。

 でも……


「おじいちゃん、おばあちゃん。謝らないで? 皆で前に進もう?」


「ぺるみ……?」


「おじいちゃんとおばあちゃんは二度とバニラちゃんを手放さないって決めたの。だから、バニラちゃん……いなくならないで? ずっと第三地区にいて欲しいよ。家族の温かさの中で暮らして欲しいんだよ」


「ペルセポネ……わたし……ずっと第三地区にいていいの?」


「わたし達は家族だから。家族は困った時は助け合って、悲しかったら一緒に泣いて、楽しかったら一緒に笑うんだよ? バニラちゃんがいなくなったらベリアルもおじいちゃんもおばあちゃんも悲しくて耐えられないよ。もちろん、わたしもだよ?」


「ペルセポネ……」


「ずっと一緒にいよう?」


「……ありがとう」


「こちらこそ!」


「……え?」


「おじいちゃんとおばあちゃんとベリアルを笑顔にしてくれてありがとう」


「……本当に……ペルセポネには敵わないわね……」


「とりあえず、わたしはわたしの心が悪さをしようとしたらお説教をするよ。良い事と悪い事をしっかり教えてあげるの。わたしは、へりくつルーちゃんって呼ばれていたんだから口じゃ負けないんだから!」


「ふふ。そうね。ペルセポネに口で勝てるのは……お母様……だけね」


 え?

 今……バニラちゃんがお母様って言ったけど、もしかしておばあちゃんの事?

 ついにガイアとかお月ちゃんじゃなくてお母様って呼んでくれたんだ。


「バニラちゃん……今……」


 おばあちゃんが驚いた顔をしているね。


「……お母様……ずっと……素直になれなくて……ごめんなさい」


「バニラちゃん!」


 おばあちゃんがバニラちゃんを抱きしめたね。


「……お……父様」


 バニラちゃん!?

 吉田のおじいちゃんをお父様って呼んだの!?


「……!」


 吉田のおじいちゃんが戸惑っているね。


「お父様……ごめんなさい……ずっと守ってくれたのに……ごめんなさい」


「バニラ……悪いのは全部じいちゃんだ。だから……赦してくれ」


「お父様……ずっとずっと……ありがとう」


 おじいちゃんとおばあちゃんとバニラちゃんが抱き合って泣いている。

 全部赦せはしないだろうけど……

 前に進んだんだね。

 わたしも……

 わたしの心としっかり向き合おう。

 この世界は絶対に滅ぼさせない。

 全力でとめてみせるよ!

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