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母親がする幼い頃の話って恥ずかしいよね

 王子達が、ウェアウルフのお兄ちゃんの建てた家に帰ろうとするとママがガゼボに歩いてくる。


「なんだ。王子達はもう寝るのか?」


 ママは、お酒を持ってきてくれたんだね。


「あら、そのお酒……」


 グリフォン王のお母さんが嬉しそうにしているね。


「前グリフォン王妃の声が聞こえたから持ってきたんだ。一緒に飲もうと思ってな」


「ヴォジャノーイ族の作ったお酒ですよね? なかなか手に入らないので嬉しいです」


「母親同士たまにはいいだろ? 子育ての仕方も教えて欲しいしな」


「ふふ。ご子息のハーピーちゃんは次期ハーピー族長でしたね」


「あはは! それだけじゃないぞ? イフリート王の次の魔王になりたいらしいんだ。夢は大きい方がいいだろ?」


「まあ。ふふ。将来が楽しみですね」


「グリフォン王も立派に育ったな。あんなに小さかったのに」


「ふふ。覚えていますか? まだ、ハーピー族とグリフォン族が行き来していた頃の事を」


「あはは! 覚えてるぞ? あのすぐ後、種族で魔王の事で揉めて交流が無くなったんだよな」


 なんだろう?

 何があったのか聞いてみたいよ。


「ねぇねぇ。何か楽しい事があったの?」


「グリフォン王がわたしにつがいになってくれって花をくれたんだ」


 ママが嬉しそうに教えてくれたね。


「グリフォン王が? かわいいね。ママは告白されたんだ」


「ええ!? 覚えてない……本当ですか?」


 グリフォン王は覚えていないんだね。

 慌てちゃってかわいいよ。


「少し前の事だからな。あの頃はかわいかったな。今はすっかり凛々しくなったぞ?」


 グリフォン王が恥ずかしそうに黙っちゃったね。


「ふふ。ハーピーは、美しいハーピー族の中でも特に美しいですからね」


 グリフォン王のお母さんも嬉しそうに話しているね。


「あはは! よく言われるぞ? でも、前グリフォン王妃もグリフォン族で一番美しいって有名だぞ?」


「まあ。ふふ。ありがとうございます」


 二人は仲良しだね。

 ずっと昔からの友達なのかな?


「ママとグリフォン王のお母さんは昔からの知り合いなの?」


「そうだぞ? 昔はよくグリフォン王国の浮遊島に遊びに行ってたんだ。でも、今の魔王の事で揉めてからは行き来しなくなってな。ぺるみのおかげでまたこうやって会えるようになったんだ」


「そうだったんだね。すごく仲良しに見えたから」


「そうだな。魔力が無い、翼を持つ種族同士支え合って生きてたんだ」


「そうですね。またこうやって楽しくお話できて嬉しいです」


 グリフォン王のお母さんも嬉しそうだね。

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