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こんな考えはよくないよ

 まさかバニラちゃんは、わたしに複数の力を使わせる為に色々な力の攻撃を受けさせようとしているの? 

 吉田のおじいちゃんが言っていた。

 古代の闇の力はおじいちゃんの身体の中に入れておけないほど強かったって……

 バニラちゃんは、その力を使ってこの世界を滅ぼそうとしているの?

 でも……

 そんな事をしたらバニラちゃんだって生きてはいられない。

 

 一緒に……この世界と共に消えようとしている?


 バニラちゃん……

 わたしの勘違いだよね?

 本当は復讐を考えてなんていないよね?


 おばあちゃんは、わたしが攻撃された力を吸収する事を知っている。

 わたしに思いついておばあちゃんに思いつかないはずがないよ。

 おばあちゃんもこの答えにたどり着いているんだね。


 今は古代の闇の力は魔王であるお父さんが持っている。

 バニラちゃんは、お父さんにわたしを攻撃させるように策を練っているのかな?

 ルゥの時にはそんな事もあったけど、今は吉田のおじいちゃんとおばあちゃんの事を認めているから二度とあんな事はないはずだよ?

 お父さんがわたしを攻撃するなんて絶対にないよ。

 

 いや、違う……?

 だったら初めからお父さんの身体に入り込めばいいんじゃないかな?

 そうすれば回りくどい事をしなくても、あっという間に復讐ができたはずだよ?


 ……まさか、おじいちゃんとおばあちゃんのひ孫であるペルセポネの身体を使って復讐をしたい?


 古代の闇の力を入れ込んだ魔法石はその力に耐えきれずに粉々になったらしい。

 人間の星治の身体だった時のお父さんは古代の闇の力が強すぎて力をセーブしながら使っていた。

 じゃあ、もしバニラちゃんがわたしの中に古代の闇の力を入れてその力を加減せずに引き出したら?

 

 ……わたしは爆発する。


 あぁ……

 そうか。

 バニラちゃんの復讐は……


 おばあちゃんとおじいちゃんが溺愛するひ孫のわたしが、二人の目の前で爆発した姿を見せた後にその力でこの世界ごと爆発させる。


 ……わたしの考えすぎだよね?

 勘違いだよね?

 バニラちゃんはベリアルのお世話ができるって言って喜んでいるんだから……

 わたしは悪い子だよ。

 バニラちゃんを悪者にしたいわけじゃないんだ。

 もうやめよう。

 こんな風に考えるのは良くないよ。


 今まで通りバニラちゃんに接しよう。

 疑ったりしてごめんなさい。

 ……これでいいんだよね?

 何一つ証拠もなければバニラちゃんが復讐を考えているのかも分からないんだから。


 そういえば、バニラちゃんはどこに行っているのかな?

 姿が見えないけど……  

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