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月海の写真

「あ、でも……お父さんの誕生日の宴があるの。それが終わってしばらくしてからでもいいかな? 第三地区の皆も手伝ってくれる事になっているから近い日にちだと申し訳なくて」


「そうね。セージはペルセポネに初めて祝ってもらえるのね。嬉しくて堪らないでしょうね」


 お母様が嬉しそうに話している。


「だったら嬉しいよ。お父さんはペルセポネの身体に戻ってもわたしの心の『月海るみ』と『ルゥ』と『ペルセポネ』の全員を大切にしてくれているの。それがすごく嬉しいんだ」


 いつもすごく優しくしてくれるんだよ。

 それを申し訳なく思う時もあるけど……


「ペルセポネ……それでいいのよ? 今までルミとルゥの家族だった人間や魔族はこれからも大切な家族なの。だから、お母様はペルセポネを独り占めするのはもうやめたわ。こんなにかわいいのだから、セージもおばあさんもオークもハーピーも毎日抱きしめたいはずよ?」


「お母様……すごく嬉しいよ。お母様もわたしを抱きしめてくれる?」


 甘えん坊で恥ずかしいけど、抱きしめて欲しいよ。


「もちろんよ。かわいいペルセポネ」


 お母様が優しく抱きしめてくれると温かくて幸せな気持ちになる。

 

「ただいまっ! ああ、デメテルちゃんだけずるいよ! お父様もペルセポネを抱っこしたいよぉ!」


「ふふっ、ゼウスは仕事が終わったらよ?」


「ええ? 今すぐ抱っこしたいのにぃ!」


 お父様……

 こんなので本当に神様なのかな?

 心配になっちゃうよ。


「ところで、ゼウスはグンマから何を持ってきたの?」


 ヘスティアがお父様が持っている紙袋を見ながら話しかける。


「写真だよ? こっちの世界には無いからね。ほら、見て見て! 月海の写真! へへへ。かわいいなぁ。向こうの世界の第三地区の皆は天族の血が入っているから綺麗なんだよね。月海は特にかわいかったけどっ!」

 

「シャシン? すごいわ? 絵……ではないのね。まるでこの紙の中に生きているみたいだわ?」


「見て見て! これ! この写真は一番のお気に入りなんだよ? 皆で川遊びに行った時に撮ったんだ。小さかったなぁ。『おじいちゃんおじいちゃん』って言ってくれて、すごくかわいかったなぁ。今もかわいいけど」


「あらあら、本当にかわいいわね。ふふふ。楽しそうに川遊び……え?」

「ヘスティア? どうしたの? うわっ!」


 ヘスティアとヘラが写真を見て嫌そうな顔をしている?

 どうしたのかな?


「ゼウス、これグンマなのよね?」


 ヘラが呆れながらお父様に写真を見せている?


「そうだよ? どうかしたの?」


「ここ見て? ほら、川の水の所」


「え? 綺麗でしょ? 透き通っていて」


「ここよ、ほら」


「え? あ! 嘘!? ポセイドン!?」


 ポセイドン?

 ってハデスの弟の?

 遥か昔のペルセポネは身体が弱かったから会った事が無いんだよね。

 ん?

 なんで群馬で撮った写真に写っているの?


「ポセイドンだと!?」


 ハデスが写真を見ながら怖い顔をしている。

 どうして怒っているのかな?


「(ゼウスもポセイドンもルミに会っていたなんて。わたしだけが会っていなかったのか。ルミ……なんてかわいいのだ……会ってみたかった。わたしもハデスと呼ばれたかった)」


 え?

 ハデス?

 今、小声で何か言わなかった?

 

「やっと来た! 神よ! 早くシャシンとらやを……おお、これは! 無垢な幼女だ! 早速作り始めなければ」


 私室から戻ってきたウリエルがヘラの持っている写真を見て興奮している!?

 しかも紙袋ごと写真を全部持って行っちゃったよ?


「ええ!? ちょっと!? 勝手に持って行かないでよ!」


 お父様が騒ぎだしたね。


「……わたしはウリエルに話があった」


 え?

 ハデス?

 ハデスも一緒にウリエルの私室に行っちゃった。

 まさか、ウリエルに頼んで幼女の月海のフィギュアを作らせたりしないよね?

 本当に幼女好きになっちゃったの!?

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