ベリアルが抱き枕を抱っこして寝ている姿を見たいんだよ!
「ぐふふ。堪らないね、こりゃ」
ふふふ。
ベリアルが寝たらこっそり忍び込んで抱き枕にしがみついて眠る姿を覗き見……いや、がっつり見に行かないとね。
ぐふふ。
「お前……またいかがわしい想像をしているんだな。気持ち悪……」
ベリアルが呆れているね。
「違うもん。ただちょっと覗きに行きたいなって思っただけだもん!」
「やっぱりな。ばあちゃんに頼んで部屋に鍵をつけてもらわないと」
「ええ!? ダメだよ! そんなの、絶対ダメ!」
「お前みたいな変態が入り込まないようにしっかり対策しておかないとな」
「そうだった! ふふふ。残念だったね。わたしは空間移動ができるんだよ? 鍵なんて何の意味もないんだよ。ぐふふ」
「うわあぁ! そうだった! オレは一体どうしたらいいんだ!?」
「ふふふ。大丈夫だよ。ちょっと覗きに行くだけだから。見つめるだけだから! ぐふふ」
「ペリドット様? あの……いろんな意味で大丈夫ですか?」
はっ!
前の席のジャック達が駆け寄ってきたね。
しまった。
今の変態的な会話を聞かれちゃったかも。
「だっ……大丈夫だよ? あは……あはは……」
「……そうですか。お顔が……あの……」
にやけきっている顔を見られちゃったね。
気をつけないと。
「えっと……ヒヨコちゃんの講義は楽しかった? わたしも見たかったよ」
「あぁ……その前に……爆弾犯は捕まりましたか? お怪我はありませんでしたか? ずっと心配で……」
「ありがとう。わたしは平気だよ? 爆弾も処理したからもう大丈夫。安心してね」
「オレ達……ずっとペリドット様に頼りっぱなしで……本当にありがとうございます」
「皆に怪我が無くて良かったよ。ジャック……ヒヨコちゃんの講義はどうだったの? やっぱりヒヨコちゃんが激かわだったの!? うぅ……見たかったよお!」
「あぁ……ヒヨコ様の正しい吸い方とかの講義でしたから。すでにペリドット様はその域を超えているはずですよ?」
その域を超えている?
やっぱりわたしは、かなりの変態だと思われているみたいだね。
「ペリドット様、あぁ……お怪我はありませんでしたか?」
先生も来てくれたんだね。
「うん。わたしは大丈夫だよ? 先生が講義をしてくれたお陰で安心して爆弾を処理できたよ。ありがとう」
「そんな事は……あぁ……本当にご無事で良かった……」
ぐうぅぅ……
え?
このかわいい音は……
ベリアルのお腹の音?
ぐふふ。
超絶かわいいよ。
「うぅ……腹減った……」
「まぁまぁ、大変だわ。世界の宝がお腹を空かせているなんて。そうだわ。ヒヨコ様の為においしそうなお菓子を買ってきたのです。先にクラスルームにお戻りください。うふふ。喜んでいただけるかしら」
先生……
すっかりベリアルの虜になっているね。
「え? 本当か? やったぁ! 先生大好きっ!」
……!?
なんで?
わたしの時は『ぺるみ大好き』って言ってくれないのに!
うぅ……
わたしも『ぺるみ大好き』って言って欲しいよ!
「ヒヨコちゃん! わたしも帰ったらお菓子をあげるから! だから『ぺるみ大好き』って言って欲しいよ」
「は? お前は甘やかすと付け上がるからダメだ」
「ええ!? そんな事無いよぉ。ねぇねぇ。一回でいいから言って欲しいよぉ。ね?」
「……却下!」
「ええ? 一回でいいから……」
「却下!」
うぅ……
そんなに強く拒否しなくても……
でも、いつか絶対言わせてみせるからね!
ぐふふ。