表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1473/1484

変態は治るものなの? 変態の姿が正常なのに?

「なぁ、ぺるみ?」


 わたしの肩にいるベリアルが恥ずかしそうに話しかけてきた?

 どうしたのかな?


「……うん?」


「オレ……リリーときちんとパートナーになる事にしたんだ」


 ベリアルが、リリーちゃんとパートナーに!?


「うわあぁ! おめでとう! そっかぁ。じゃあ、二人でリリー島で暮らすの?」


「いや、今のままお互いに行き来しながら過ごす事にしたんだ。リリーがその方がいいって言うから」


「そうなんだね。わたし達は、永遠の時を過ごすからお互いに納得できる形で前に進めばいいんだよね」


「リリーは、オレに気を遣ってるんだ。ばあちゃんとバニラちゃんに会えなくなったら申し訳ないって……本当に優しいんだよ」


「ふふ。ベリアルとこんな話をする日がくるなんてね……」


「そういえば、ぺるみは最近オレに吸いついてこないよな? 変態が治ったのか?」


「え? 変態が治った? あはは! 変態は治るものなの? でも、たぶん……わたしの中のオケアノスの感情が身体から出たから……なのかな?」


「そうか……」


「あ、でも……わたしはまだ変態っていうか……筋肉が好きなのはオケアノスとは関係なかったみたいだよ」


「ん? なんだ? それ?」


「雪あんねぇのムキムキの腕に抱き上げられたら興奮したからね」


「変態が別に向いたのか」


「そうみたいだよ。ぐふふ。スーハースーハー」


 今日もベリアルの寝癖の周りは甘い匂いだね。


「……!? ちょっと待て! 今、吸ったよな!? しかも、いつの間にオレを掴んだ!? さっきまでは肩にいたよな!?」


「え? あれ? 本当だ……」


 いつの間に……

 身体が勝手に動いていたみたいだ。

 でも、ベリアルも当たり前みたいに腕の中にいたよね?

 うーん……

 リリーちゃんとベリアルがパートナーになったのなら今までみたいに吸いついたりしない方がいいのかな?  


「お前……無意識なのか? っていう事は……まだオレを見て興奮する変態なんだな!?」


「うーん……そうみたいだね。でも、前みたいに『ベリアルのあんよにしゃぶりつきたい』とか『内臓が見てみたい』とかは思わなくなったよ?」


「……!? お前……そんな恐ろしい事を考えてたのか!?」


「うーん……っていう事はオケアノスが入った赤ちゃんは、そう考えているのかな?」


「……え? まさか……第二のぺるみが誕生するのか!? なんて恐ろしい……」


「あはは! 毎日賑やかになりそうだね」


「はあ!? オレは身の危険を感じるぞ! 足にしゃぶりつかれたあげく、内臓を見せろって言われるんだぞ!? 恐怖でしかないだろ!?」


「まぁまぁ、赤ちゃんがやる事だから」


「うぅ……変態が増える……変態が増える……うわあぁぁん! ばあちゃん抱っこぉ!」


 ベリアルが第三地区のおばあちゃんの所に空間移動したね。

 甘えん坊ですぐ泣くところが赤ちゃんみたいにかわいいよ。

 

 わたしとハデスの赤ちゃんはどんな風に育つのかな?

 ベリアルみたいに甘えん坊?

 それとも、本当にモフモフ好きの変態だったりして。

 ふふ。

 楽しみだなぁ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ