うさちゃんが聖獣王? (3)
「そんな簡単に聖獣王の地位を譲ってもいいの?」
聖獣王は、王位に執着していないみたいだね。
「イチダイ、マエノ、オウハ、ヒドイヤツ、ダッタ。ソイツガ、アノオカタヲ、ケシタノカト、オモッテイタ。セイジュウノ、オダヤカナ、クラシヲ、マモル、タメニ、ソイツト、タタカッタ。ソシテ、オウニ、ナッタ」
「じゃあ、今天界で聖獣達が幸せに暮らせているのは聖獣王が頑張ったからなんだね」
「マァ、ソウダナ。ソレニ、イマノ、テンカイハ、イクサモ、ナク、オチツイテ、イル。ハルカ、ムカシハ、チナマグサク、ヒドイバショ、ダッタ」
「大きな戦が何度もあったらしいね……」
「ゼウスノ、ダイニ、ナッテ、カラハ、オダヤカニ、ナッタ」
「……そう」
「セイジュウオウ、ト、イッテモ、トクニ、ヤルコトハ、ナイ。マイニチ、ダイサンチクニ、イッテ、アソンデ、イテモ、ナンノ、モンダイモ、ナイカラナ」
「そうなんだね……」
「アノオカタノ、キオクハ、モドリソウニ、ナイ」
「そうなの?」
「アノオカタガ、ホンキヲ、ダセバ、コノ『ニンゲントマゾクノセカイ』ナド、イッシュンデ、ケシサル、コトガ、デキル、ダロウ」
「一瞬で消し去る!? そんなに強いの!? いつもソファーでウトウトしているから想像もできないよ」
「アノオカタハ、ハルカ、ムカシ、ペルセポネノ、キキヲ、スクエナ、カッタ。アノオカタノ、チカラガ、アレバ、カンタンニ、スクエタ、ハズダ。ダガ、アノトキ、チカラヲ、ツカワナ、カッタ。ソレハ、キオクガ、モドラナカッタ、カラダ。カンゼンニ、スベテヲ、ワスレタニ、チガイ、ナイ」
「……そう……なんだね」
「アンシン、シタカ? ペルセポネハ、アノオカタニ、オダヤカニ、スゴシテ、ホシイン、ダロウ?」
「……うん」
「ダガ……アノオカタノ、ヒタイノ、マホウセキハ、モウ、ゲンカイノ、ヨウダ」
「魔法石が砕けたら、うさちゃんはどうなるの?」
「ソレハ、ワカラナイ。ダガ、カラダ、ジタイハ、アノオカタノ、モノ、ダカラナ。マホウセキガ、クダケテモ、アノオカタノ、カラダガ、クダケル、コトハ、ナイ、ハズダ」
「今まで、うさちゃんの身体はオケアノスの力を入れた魔法石からできていると思っていたの。でもあの身体が元々うさちゃんのものなら……このまま生きていられるのかな?」
「ソレモ、ワカラナイ。ゼンレイガ、ナイ、カラナ。……ダガ」
「だが?」
「アノオカタヲ……ペルセポネノ、ヤヤコニ……」
「……? ヤヤコ……?」
ヤヤコって何?
「アア……イヤ……コレダケハ、ハナシテ、オコウ」
「……? うん?」
「バニラ……ト、イッタカ?」
「バニラちゃんがどうかしたの?」
「ズット、ペルセポネノ、カラダノ、ナカニ、イル、オケアノス、トハ、チガイ、バニラハ、ベツモノニ、ナッタ」
「え? 別物って?」
「イマ、イエル、コトハ、ソレダケダ」
今言える事はそれだけ……?
後になれば話せるっていう意味かな?




