表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1434/1484

パートナーを家族に紹介する時ってソワソワするよな(3)

今回はベリアルが主役です。

「昨日ベリアルが果物をもらいに来たの」


 リリーがウェアウルフに話してるけど……

 うーん?

 ウェアウルフは、かなり動揺してるように見えるぞ?


「き……昨日!? たった一日でパートナーになる事を決めたのですか!? って……わたしも似たようなものか……」


「あはは! お雪さんだっけ? 確か一目惚れだったんだよね?」


「なぜそれを!? ……確かに……お雪さんを誰にも取られたくなくて慌てて想いを伝えましたが……」


「運命の赤い糸……かな? わたしとベリアルはその糸に引き寄せられたの(ヨシダに……かもしれないけど)」


「……え? ヨシダさん……? え? ヨシダさんがどうかしましたか?」


「あはは! ウェアウルフ! 久し振りに勝負しよう?」


「ええ!? 勝負!? またですか!?」


 ……?

 勝負?

 そういえば、昨日オレにも勝負しようって言ってたよな。

 リリーは島に誰か来るたびに勝負をしてたのか?

 こんなにかわいくて優しいリリーがそんな危ない事を?


「うん! あの時はカカオが欲しくて島に来たんだよね?」


「……あなたは……雰囲気が変わりましたね。あの頃は恐ろしいというか……構って欲しいというか……」


「これが本当のわたしなの」

 

「……え?」


「島の果物を守る為に気を張っていたの。でも……今はベリアルがいてくれるから自分を出せるようになったっていうか……そんな感じかな?」


「そうでしたか……わたしがお雪さんと出会い幸せになれたように、あなたもベリアルに出会い心穏やかに過ごせるようになったのですね」


「ずっとひとりぼっちだったけど、それはもう終わり。これからは大好きなベリアルと一緒にいられるから」


「……良かったです。あぁ……そうか。銀の髪に青い瞳……あなたはオケアノス様の子孫だったのですね」


「……うん。ベリス王達よりもかなりオケアノスに近い子孫みたいね」


「これからは、ベリアルとリリー島で暮らすのですか?」


「……うーん。ベリアルは第三地区に家族が大勢いるから島に来てもらうのが申し訳なくて」


 やっぱり、リリーはオレに遠慮してたんだ……

 本当に優しいな。

 でも……


「リリー……オレはずっとリリーと一緒にいたいんだ!」


 だから、遠慮なんかしなくていいんだ。


「ベリアル……でも……」


 それとも本当はオレと暮らしたくないのかな?

 オレが弱虫だから……?

 呆れて嫌われたのかも……


「リリー」


 バニラちゃんがリリーに話しかけた……?

 二人は前から知り合いなんだよな?

 一緒に花冠を作ったりしてたんだっけ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ