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ベリアル、かわいい女の子に胸をときめかせる

今回はベリアルが主役です。

「リリー……そうか。これからは……オレが守ってやるからな!」


「ベリアル……ありがとう」


 えへへ。

 オレがリリーを守るからな!

 絶対守るからな!

 あぁ……

 嬉しそうに微笑むリリーもかわいいな……


「うわあぁ! 綺麗な花畑だなぁ」


 昨日は島の奥まで行かなかったから見えなかったけど……

 すごく綺麗だ!

 まるで……

 リリーみたいに綺麗だ。


「……ベリアル。えっと……」


 ん?

 リリーが真っ赤になってる?

 もしかして日焼けか?

 この島は日当たりがいいからな。  


「オレが日に焼けない結界を張ってやるよ!」


「え? あぁ。違うの。ちょっと暑くなっただけ」


「そうか? ならいいけど……」


「ベリアルには何色の花冠が似合うかな?」


「うーん。オレはかわいいから何色でも似合うぞ?」


「あはは! そうだね」


 リリーがニコニコ笑いながら花冠を作ってるけど……

 かわいい……  

 すごくすごくかわいいなぁ。


「……! ベリアル……」


 ん?

 また真っ赤になってる?

 そんなに暑いかな?

 でも、確かにこの島は暖かいよな。


「リリーは大丈夫か? 暑いか?」


「あ……いや、恥ずかしいから……そんなに見ないで?」


「え? あ……ごめん。つい……(かわいくて)あ、もうできたのか? すごく上手だな」


 オレの頭にちょうど良さそうな大きさの花冠だ。

 リリーは器用なんだな。


「ベリアルに似合いそうな真っ白い花で作ったの」


 リリーが花冠を被せてくれたけど……

 この花……

 バニラちゃんが聖女の墓前に作ってる花冠と同じ花だ。


「似合うか?」


「あはは! うん。すごくかわいいよ」


「かわいい……か。うーん。リリーを守れるくらい強い男になりたいんだけどな……」


「ベリアルは……今のままで充分だよ。ありがとう。約束を守って会いに来てくれて……嬉しかった」


「……リリー」


「お土産のモモ……一緒に食べよう?」


「うん! えへへ。出したてだから旨いぞ!」


「あはは! 出したて……か。おもしろいね」


「そうか? それがさ、このモモを出す時、巨大なモモが『オエッ! 』ってえずくんだ」


「あはは! 何それ?」


「それで時々『モモッ』て叫んで……」


「あはは! モモって言うの? それから? それから?」


 あぁ……

 楽しそうに笑うリリーはかわいいな。

 ずっと笑顔でいて欲しいよ。

 帰りたくないな。

 リリーとずっとずっと一緒にいたい。

 ……なんて、リリーに迷惑かな?


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