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レアーおばあ様とペルセポネ(1)

「おばあちゃん……それってどういう事?」


 わたしが、おばあ様にそっくりって……

 まさか……

 おばあ様も変態っていう事!?


「ぺるみ……レアーはなぁ……」


 おばあちゃんが遠い目をしながら話し始めて、黙ったね。

 話しにくい事なのかな?


「おばあちゃん?」


 うわ……

 おばあちゃんの表情が険しくなっているよ。

 おばあ様の変態ぶりに苦労してきたのが見て分かる。


「ふふ。ペルセポネェ! ぺるみっ! どこかしら?」


 ……?

 宮殿の中から嬉しそうな女性の、かわいい声が聞こえてきた?

 

「この声は……はぁ……ぺるみ。いつもベリアルに吸いついてるんだから我慢しろよ?」


 おばあちゃんがかなり呆れた顔をしているけど……


「え? おばあちゃん? それって……」


 嫌な予感がするよ。

 話の流れ的に、この声はおばあ様なんだよね?


「ああっ! ぺるみっ! うふふ。やっと抱きしめられるわ!」


「……!?」


 いきなり抱きつかれた!?

 

「ふふ。おばあ様の事を覚えていたかしら? まだ天界にいた頃は毎日会っていたでしょう?」


 おばあ様……?

 やっぱりおばあ様なんだね。

 

「……うん。覚えているよ。天界にいた頃は毎日会いに来てくれたよね。えっと……野田のおじいちゃんと魚族長の中に魂が少しだけ入っていたんだっけ?」


 抱きしめられていたおばあ様と目が合うと……

 うわあぁ!

 すごく綺麗だ。

 ヘスティアはクロノスおじい様似だけど、お母様はおばあ様似だったんだね。

 っていう事は、わたしもおばあ様似なのか。

 うーん……

 それにしても、どうして天族の家族は胸が大きいんだろうね。

 わたしだけが小さめだよ。

 まぁ、最近までは絶壁だったから、少し膨らんだだけでもありがたいとは思うけど。


「あらあら。ぺるみはそんなにじっくり胸を見て……ふふ。脱絶壁おめでとう」


「……!? どうしてそれを……あ、そうか。野田のおじいちゃんの身体を通して全部見ていたんだよね」


「ええ。そうよ。あと、魚族長もね。スーハースーハー……」


「ずっと寝たままだったんでしょう? 身体は平気?」


 ……?

 あれ?

 気のせいかな?

 今、髪を吸われたような……


「ぐふふ。二人が寝たら魂を身体に戻していたからずっと眠っていたわけではないのよ。でも、二人とも眠る時間がバラバラだからなかなか魂を全て戻せなくてね。デメテル達が、わたしのお世話をしてくれて助かったわ。スーハースーハー……」


 ……やっぱり気のせいじゃなかったよ。

 がっつり吸われているね。

 しかも『ふふ』が時々『ぐふふ』になっているような。

 うわ……

 かなりニヤニヤしている。

 わたしもベリアルを吸っている時は、こんな顔をしているのかな?

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