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分からない事ばかりだけど少しずつ前に進んでいるのかな?

「わたし……爆発していたかもしれないんだね。うぅ……身体が震えてきたよ。でも、どうしてウリエルがあの野菜とかをひとつ使うと、ひとつ補充されていたの?」


 減った分だけ増えるなんて不思議だよ。


「それもよく分からねぇんだ。ただ遥か昔、自害させられた天族の中にそんな神力を持った奴がいたのかもしれねぇなぁ」


 吉田のおじいちゃんにも分からないんだね。

 それにしても……


「補充する力って? 変わった神力だね」


「戦の時は役に立つんだ」


「戦の時に?」


「武器を常に補充できれば便利だろ?」


「……なるほど。わたしにもその力があるんだよね?」


「使いこなせるかは分からねぇけどなぁ。変わった力だから、それを意識的に使おうとしなけりゃ使う事もねぇだろうし」

 

「確かに……あ、お父様が群馬に行っていた頃、時々天界に来て無意識に創り出していた変な木の実とかを秘密の部屋に持っていったのは誰だったの?」


「そりゃ、デメテルだ。デメテルは魂の一部を使って、天ちゃんを見張ってたんだ。天ちゃんは変な事しかしねぇからなぁ」


「それで、お父様が天界に来て変な物を落としているって知って、隠し部屋に置いていたんだね」


「どうしてか分からねぇけど、あの部屋にある木の実とかがひとつ減ると天ちゃんからひとつ創り出されるんだ。遥か昔自害させられた天族の力がそうだったんか……? さっきも言ったけど、じいちゃんには分からねぇなぁ。もしかしたら、隠し部屋にある天族の力が合わさってそうなってるのかもしれねぇし」


「そっか。隠し部屋の神力の光は分からない事ばかりなんだね」


 あれ?

 じゃあ、もしかしたら群馬にも木の実とかを落としていたんじゃ……

 でも、変な物が落ちているのを見た事がないよね?

 うーん。

 誰かが見つけて食べたり吸ったりしていなければいいけど……


「ああ。でも、これからは色々と分かってくるだろう。もう、お月ちゃんだけに苦労させねぇ。皆で協力して前に進むんだ」


「そうだね……」


 人間達が少しずつ前に進んでいるように、天界の神力の光も少しずつ謎が解明されていくのかもしれないね。

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