皆から変態だって思われてもベリアルへの愛をとめられないんだよ
(スーたんは、こんな風に考えていましたよ?)
……ゴンザレス。
教えてくれてありがとう。
スーたんめ……
ずっとわたしを変態だって思っていたんだね。
(ぷふっ! スーたんは、頬擦りをされる権利をベリアルに譲っていましたね)
ゴンザレス……
そんな事を言うなら、今からよだれと鼻血を垂らしながら頬擦りしてあげようか?
(……! 遠慮します)
分かればいいんだよ。
とにかく、スーたんもこれで少しは落ち着くかな。
(はい。かわいがられたい一心で、島で一番愛されているベリアルに擦り寄っていましたが、それも減るでしょうね)
ふっ……
ゴンザレスは甘いね。
(え? 何がですか?)
スーたんは甘えん坊だっていう自覚がないだけで、かなりの甘えん坊なんだよ?
それに、種族の皆に嫌われたくなくてかわいく振る舞っていたって言っていたけど、それも自分がもっとかわいがられたいからだよね?
(え?)
だって、スーたんの種族はスーたんのおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんなんだよ?
(はい。そうですが……)
スーたんがかわいく振る舞わなくても、かわいがってくれたんじゃないかな?
スーたんの家族はスーたんを溺愛しているみたいだし。
(え? じゃあスーたんが考え過ぎていただけなんですか?)
ずっと狭い空間にいて外の世界を知らなかったから不安だったんだろうね。
追い出されたらどうやって暮らしていけばいいのかも分からないし。
(まあ、オレにもその気持ちは分かりますけどね。同じような境遇でしたから。あ、ベリアルの羽根が乾いたみたいですよ?)
うわあぁ!
フワッフワだね。
くうぅ!
超絶かわいいよっ!
さて、着替えを手伝わないとね。
ぐふふ。
(……衣装を鼻血で汚さないでくださいよ)
大丈夫、大丈夫!
任せてよっ!
ハァハァ……
興奮してきたよ。
(ぺるみ様……あぁ……大丈夫かな……)
さっきのベリアルの水浴びショーは最高に盛り上がったからね。
広場にいる人間達は、ベリアルがかわいい翼でバシャバシャするたびに『キャーキャー』大興奮だったし。
ベリアルとスーたんの超絶かわいいステージが始まったら、あまりのかわいさに失神者が続出するはずだよっ!
あぁ……
お尻をフリフリしながら踊るベリアル……
ぐふふ。
脳裏に焼きつけて何度も脳内再生しないとね。




