ベリアル吸いは最高なんだよ
「あらあら。ふふ。ペルセポネはベリアルの事が大好きなのね」
ヘスティアが優しく微笑みながら尋ねてきたけど……
「だってだって超絶かわいいんだもん。あ、待って!? じゃあ、もしツインテールの部分だけが空間移動の前と後の場所で切れちゃったら……ぐふふ。ツインテールだけが動くんだね。あぁ……ツインテールの部分の羽根でほっぺたを叩かれたいよ」
ぐふふ。
フワフワの羽根で叩かれたら……
くうぅ!
堪らないねっ!
「ペルセポネ……あなた……本物の変態なのね」
ヘスティアが呆れている?
「いいの! ベリアルは超絶かわいいんだから! ヘスティアはベリアルのかわいさに気づいていないだけなんだよ。まん丸フワフワでいつも甘い匂いがしてつぶらな瞳が堪らないのっ! あとは、あのツインテールだよね。嬉しいとフリフリ動くの」
「ふふ。楽しそうね」
「うん! ベリアルのかわいさなら、いくらでも語れるよ」
「あらあら。じゃあ今度わたしもベリアルを吸ってみようかしら」
「うわあぁ! おすすめはくちばしの周りとツインテールの間だよ。えへへ。絶対ベリアルの事が大好きになっちゃうんだから」
「ふふ。新たな扉が開くかしら」
「うんうんっ! 絶対開くよ」
「今までは自分の欲を抑えてきたけど……これからはもっと自分らしく暮らしてみようと思うの」
「うん! その第一歩がベリアル吸いなんて最高だよ!」
「ふふ。ペルセポネは本当にベリアルの事が大好きなのね」
「うんっ!」
「あら? 二人は楽しそうね」
お母様が嬉しそうに話しかけてきたね。
「えへへ。ヘスティアがベリアル吸いをしてくれる事になったの」
「ふふ。そうなのね。それでペルセポネはご機嫌なのね」
「うんっ! だって、またベリアルを好きになってくれる人が増えるんだよ?」
「ペルセポネはベリアルを好きになる誰かが増えると嬉しいの?」
「うん! ベリアルは甘えん坊の赤ちゃんだから誰かに好きって言われるとすごく喜ぶの」
「ふふ。確かにベリアルは甘えん坊よね。でも赤ちゃん……? ペルセポネより、ずっと長く生きているのに」
「うーん……やっぱりわたしの中にオケアノスがいるからなのかな? ベリアルを赤ちゃんみたいに思っちゃうの」
「そうなのね。まあ、あのかわいいヒヨコちゃんの姿なら赤ん坊みたいに思ってしまうかもしれないわね」
「えへへ。あぁ……またベリアルを吸いたくなっちゃったよ」
「ふふ。それは明日のお楽しみにして、今日はハデスと『愛の島』? に行ったらどうかしら?」
愛の島……
恥ずかしい名前だね。




