表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1161/1484

ぺるみとスーたんの様子が変だ~後編~

今回は途中までベリアルが主役です。

「メリアルお兄たん……スーたんは誰ともケンカなんかしないよ? スーたんは皆と仲良しなんだから。ね? ぺるみお姉たんっ!」


 ……!?

 なんてかわいいんだ!?

 かわい過ぎて吸いつきたいよっ!

 って……

 これじゃ、ぺるみみたいじゃないか。

 危ない、危ない。

 もう少しで変態になるところだった。


「……あはは。そうだね。ケンカなんてしないよね……」


 ん?

 ぺるみはいつもと違うぞ?

 少し困っているみたいな顔をしているし……

 やっぱり、オレがいない間に何かあったんだな。

 でも、何があったんだ?

 あ、そうだ。


「スーたん、マシュマロを持ってきたぞ。甘くてフワフワなんだ。中にチョコレートが入ってるから食べてみるか?」


「うん! うわあぁ! 甘い匂いっ!」


 真っ白でフワフワのスーたんがマシュマロを持つと……

 かわい過ぎるっ!


「あはは! いっぱいあるからゆっくり食べような?」


 オレはお兄ちゃんだから、分けてあげないとな。

 あぁ……

 かわいいなぁ。


「モグモグ……うわあぁ! マシュマロっておいちいんだね! メリアルお兄たん大ちゅきっ!」


 ……!?

『メリアルお兄たん大ちゅき』!?

 うぅっ!

 堪らないっ!

 堪らないよっ!

 メロメロになり過ぎて身体が溶けそうだっ!


「えへへっ」


 くぅぅ!

 またキラキラ光るのかな?

 ん……?

 あれ?

 光らないぞ?

 ぺるみは……?

 向こうでアカデミーの準備をしてるのか。


「あ! ぺるみっ! キラキラはっ!?」


 え?

 スーたんが怒り始めた!?

 見間違い……だよな?

 スーたんはかわいいから絶対怒ったりしないよ。

 でも……


「スーたん……さっきまでは『ぺるみお姉たん』って呼んでたよな?」


 絶対オレの聞き間違いだよな。

 呼び捨てなんて……

 聞き間違いに決まってる。

 スーたんは、こんなにかわいいんだから。


「……あ! 違うの! えっと……スーたん、まだ赤ちゃんだから上手く話せないにょ……」


『話せないにょ』!?

 くぅぅ!

 かわい過ぎるっ!

 

「なぁんだ。そうだったんだな。スーたんが怒るはずないよな。スーたんはかわいい甘えん坊なんだから」


「……うんっ! (危ない、危ない。生まれて二千年以上経ってるなんて言えないからな。赤ん坊の設定にしておこう。設定が多くなり過ぎると分からなくなりそうだな。あとで紙に書いておかないと……)」


 ん?

 何か小声で話してるけどよく聞こえなかった。

 そうか、スーたんは赤ん坊なんだな。

 オレがしっかり守ってあげないと。

 かわいい弟のゴンザレスとスーたんはオレが永遠に守るんだっ!

 よし!

 夕方から海で泳いで体力作りだ。

 人魚からもらった貝殻のビキニを着て頑張るぞ!



(と、ベリアルが考えていますよ?)


 ふふふ。

 ゴンザレス……

 いつも色々と教えてくれてありがとう。


(どういたしまして。それにしても、スーたんは二千歳を超えているんですね)


 やっぱりね。

 思った通りだよ。

 でも、ゴンザレスもそのくらいの年齢なんだよね?


(はい。まあ、似たような年齢ですよ。ぺるみ様、もちろん夕方からのベリアルの貝殻ビキニ姿を覗き見するんですよね?)


 ふふふ。

 がっつり見るのもいいんだけど、覗き見の方が興奮するっていうか……

 とにかく堪らないんだよね。


(……変わった趣味ですね)


 ぐふふ。

 貝殻ビキニ姿のベリアル……

 あぁ……

 想像しただけで興奮してきたよっ!


(これが『世界を見守る者』……)


 ん? 

 ゴンザレス?

 何か言った?


(いえ。何も……)


 そう?

 ぐふふ。

 楽しみだなぁ。

 早く夕方にならないかなぁ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ