ヘスティアってこんな風に笑うんだね
「それはそうだけど……うーん。ペルセポネ? ハデスは相変わらずベットに入るとすぐに寝てしまうの?」
お母様は前も同じ事を訊いたよね……
「うん。そうだね。疲れているんだろうね。それに今はタルタロスの事で大変だろうし」
うさちゃんに眠らされている事は秘密にした方がいいよね。
「……ハデスは……その……何て言ったらいいのかしら……そうね……赤ん坊が欲しいとか……言わないのかしら?」
「赤ちゃん? 欲しいって言っているよ?」
「……そうなのね。ペルセポネ……まさかこれを見せる日が来るだなんて……」
お母様が紙を持ってきたね。
何が書いてあるんだろう。
「お母様? 何の紙?」
「赤ん坊の作り方よ」
「……!? 赤ちゃんの作り方!? うわあぁ! すごいよっ! 何で作るの!?」
「……ペルセポネ……あなた……ハデスも大変ね」
「お母様?」
「もっと早くに教えるべきだったわね。よく見て?」
「うんっ! 作り方っていう事は作るんだよね? 何の材料が必要なの?」
「……あぁ。お菓子を作るのとは違うのよ? 純粋過ぎて心配になるわ」
「……!? 何これ!?」
男の天族と女の天族が……
これは……
何を……!?
「こうすると赤ん坊がペルセポネのお腹に入るのよ?」
「……!? 何で!? どうしてお腹に入るの!?」
「どうして? ……確かに……言われてみればなぜかしら。深く考えた事がなかったわね」
「わたしもお父様とお母様がこうしたから、お母様のお腹に入ったの!?」
「……!? ペルセポネ……恥ずかしいわ……というより気まずいわ」
お母様が困った顔をしているね。
「ぷっ! ふふ。ペルセポネは本当にかわいいわね」
ヘスティアが楽しそうに笑っている?
どうしたのかな?
「ヘスティア? 楽しそうだね。何がおもしろいか教えて欲しいな。わたしには難しくてよく分からないよ」
「ふふ。そうね……この紙に描いてあるような行為は一般的には恥ずかしいというか……他人にはあまり話さないのよ」
「なるほど! だからお母様もわたしに話さなかったんだねっ!」
「ふふ。ペルセポネはゼウスにそっくりね。純粋でかわいいわ」
「うぅ……お父様よりお母様に似たいよ……」
「ふふ……ふ……あはははは!」
……!?
ヘスティアが大笑いしている!?
こんなの初めて見たよ。
「……ヘスティア?」
お母様も驚いているね。
「あぁ……ごめんなさい。ペルセポネがあまりにかわいくて……ぷっ! あはははは! 笑いが堪えきれなくて」
「え? 何が? 何が?」
「そういうところがゼウスにそっくりよ……あはは! 不思議よね。デメテルに似た容姿なのに中身は、あのゼウスだなんて……あはははは!」
「……悪口なのかな?」
「あはははは! もうダメ。わたしは帰るわ。これはハデスも大変ね。その紙に描いてある事が分からなかったら、いつでもわたしに訊きに来なさい? 伯母として色々教えてあげるわ。わたしは天界中の男を屈服……」
「うわあぁぁぁああっ!」
……!?
お母様が急に大声を出した!?
どうしたのかな?




