女子会(前編)
50,000PV記念です。
今回は、初音、舞菜、美南、ユキちゃんと真琴の女子会(前編)になります。
「初音!女子会、するわよ!」
怒ったような顔で私の目の前に立ったユキちゃんに、私は目を丸くした。
じょ、女子会?急に?
あんまりにも突然言われて驚いていると、ユキちゃんは一気にしょんぼりと肩を落とし、拗ねたようにボソボソ話し始めた。
「だって……最近初音ったら、舞菜ちゃんとか藍峰くんとかと一緒にいて、全然私達と遊んでくれなくなっちゃったんだもん。2人といるのは全然いいの、私も2人のこと好きだし。でも、たまには私達と遊んでくれたっていいじゃない?元々初音と仲良かったのは私と真琴なんだもん。」
「あ……そ、そうだよね!ごめんね、ユキちゃん。しよう、女子会!今日の放課後にでも!」
寂しそうに言ったユキちゃんに、私は意気込んで宣言した。
確かに、最近は舞菜ちゃんや駿弥くんとばっかり一緒にいた。今の状況的にしょうがないとはいえ、ユキちゃんたちとは急に疎遠になっちゃったのは否めない。ユキちゃんが怒るのも当然だ。
「ホントに!?よかった。真琴にも言っとくね。じゃ、授業終わったらここ集合で!」
「うん!」
ユキちゃんと別れ、私は駿弥くんに話をしに行った。
今日もいつも通り駿弥くんたちと帰る予定だったし、駿弥くんが私たちの護衛をしてくれてるから、早めに言わないと。
「駿弥くん!」
「宇咲さん。どうしたの?」
「今日の帰りなんだけど、ユキちゃんたちと遊んでから帰ることになったから。急な予定変更なんだけど、大丈夫かな?」
「え、放課後?急だね、なんか。」
私の申し出に、駿弥くんは心配そうに眉を寄せた。
そりゃそうだよね。危ないから駿弥くんが護衛をしてくれてるんだもん。そんな中で友達と遊びに行くなんて、馬鹿みたいなこと言ってるよね。
「……前から仲良かったんだけどね、最近、すっかり話すこともなくなっちゃったから。たまにはっていわれちゃったから、そうだなって思ったの。」
「えっと、早名さんと朝宮さんだよね。……それ、俺も着いてったら嫌かな?」
「え、駿弥くんも!?」
予想外の提案に、私は声をあげた。
女子会に駿弥くん……。私は別にいいんだけど、むしろ駿弥くんがいいのかな。
「その、ユキちゃんとは女子会するって話してたんだけど、それでもいい?」
「え、あ、女子会……。あー、男子混ざると気を使わせるよね。そっか、どうしよっかな。さすがに宇咲さんだけ残しては帰れないし……。」
駿弥くんが考え込んでいるのを見て、やっぱり急に決めちゃわない方がよかったかな、と後悔した。
せめて、駿弥くんに相談してから決めればよかった。そしたら、きっと問題ないように対策もできたのに。私が自分から進んで危ない状況に進んでっちゃだめだよね。
「あの、駿弥くん。やっぱり、後日にしてもらうね。ただでさえ駿弥くんに頑張ってもらってるのに、私の都合で無理させるのは申し訳ないし。」
「え、大丈夫だよ。その、早名さんに確認してほしいんだけど……。」
「えーと、それで、その子が茶戸先輩の妹?」
「はい!茶戸美南です、よろしくお願いします。」
駿弥くんの提案は、舞菜ちゃんと美南ちゃんを参加させたいというものだった。ユキちゃんたちは戸惑いながらもオッケーしてくれて、こうして美南ちゃんとファミレスで合流したところだ。
ユキちゃんたちもだけど、美南ちゃんも急に呼び出して来てくれた。何か予定とかがあったんじゃないんだろうか。
「美南ちゃん、急に呼んでごめんね。予定大丈夫だった?」
「えぇ、もちろんよ。家にいても貴斗兄に投げられた仕事するだけなんだもの。それなら、初音姉さまと一緒にいた方がよっぽど有意義だわ。」
「「は、初音姉さま……。」」
美南ちゃんからの呼ばれ方にユキちゃんたちが引いてるのを、苦笑いで誤魔化す。
「でも、安心してね。今この周辺はうちの組員で包囲して見回ってるの。店内にも何人かいるわ。駿弥兄が手を打ってくれてるの。」
こっそりと耳打ちしてきた美南ちゃんに笑みを見せ、頷く。
もちろん、なんの対策もせずにいるとは思ってなかったけど、素早いなぁ。さすがだ。
「ユキちゃん真琴ちゃん、ごめんね。私まで飛び入りで参加して。」
「ううん!舞菜ちゃんとも話したいと思ってたし、全然。なんせ、あの湧洞先輩と付き合ってるんでしょ?色々聞かせてほしいと思ってたんだぁ。」
「えぇ、私も。初音と茶戸先輩のことも聞きたいし、今日は洗いざらい話してもらうわよ。」
「あはは……。真琴、手加減してね。」
目をキラキラさせて見つめてくるユキちゃんと真琴に少し緊張しながら、女子会はスタートした。
50,000PVありがとうございます。
今回は、前回の男子会に対応して、女子会の話になります。
女子会についても、前後編です。
本編ではなかなか出番のなくなっているユキちゃんと真琴について、
短編集にですが、久々に登場させてみました。
初期の方で出ていた初音の友達です。
次回は55,555PV達成のときに、今回の続きを載せます。




