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家族(1)

寝ぼけて書いてます。あとこのサイト勘で使ってます。

 白衣の男と腰の高さほどのベッドを挟んで向かい合う。そのベッドには男が裸で横たわっている。

「性別、男。身長176.3センチメートル。体重67キログラム。年齢34歳。死因、自殺。基本的な情報はこんなところだ。」

 白衣の男が淡々と告げる。その瞬間自分は生前のこの男について知る。まさにこの瞬間だ。まるでもともと知っていたかのように、親友の事かのようにこの男の人生について知る。なるほど、この男は家族と仕事とに板挟みになり生きることをやめたのだ。

 「家族とは、何ですか。」

 この男が生きるのを諦めた原因は仕事だが、もう少し遡ったら根本的な理由は家族にあったようだ。自分はこの男と同じようで違う。この男のように一つの人生を送った記憶は少なくとも無い。今の自分の人間や人間社会に関する理解はこの白衣の男からのものが十割である。

 「難しいな、家族といっても血縁関係といえばなかなか広い概念だし、形がよく定まらんものだが、往々にして自己犠牲の理由にされがちなのは確かだ。おかしな話だ、心の支えであったはずのものが意図せず人生最大の枷となる。勿論全てに言えることではない。お前には難しいかな。第一家族の概念を実感しようがない。」

 「そういうあなたは家族というものの実感を持ってるんですか。」

 「遠い昔の話だ」

謎である。

 他人から害意を向けられて自殺した例ならたくさんあるが、この男はやはりそういった例とは違う。殊に害意を向けられたわけでもなく、家庭も持っていた。生を終える理由がない。ひとり堂々巡りをしていた自分に白衣の男が話しかける。

「人間というのはな、突発的かつ膨大な質量で押し寄せる感情を処理するのが苦手なんだ。塊が上流から流れて来て、河口の幅を上回ってしまったらその後は理解とか言う範疇じゃない。家庭と一括りにしても特異点までの道筋によって十人十色なのさ。」

 またこの老人は頭の中をのぞいてるかの如く疑問に奔走していた思考に終止符を打つ。でもそんな風に割り切れるものならむしろみんな本当に幸せなのだろうか。護りたいという気持ちのあまりにその気持ちと正反対の行動をすることがあるのは、表現し難い、ひっかかる。


 男の身体に特に異常がないこと、基本的なデータを確認し、自分たちは次の作業へと移る...  

男の身体はこの部屋に入るドアとはちょうど反対のドアに運ばれていく。ベッドには車輪がついているのだ。自分は白衣の男とそのドアの右側の壁にある扉へと入っていく。

まだよくわかんないと思うけどなんでもいいので感じたこと感想によろしくです。

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