表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

状況説明....的な?

 私はまたこの何もない部屋で起きる。いつもと同じ風景。質素な寝台、壁は少し古びていて、窓はない。申し訳程度にテーブルとイスのセットがあるが、使ったことはない。少し重めの金属製のドアを押して開くとこれまた質素なリノリウムの廊下に出る。部屋を出て右に曲がり、突き当りにある部屋に入る。

 「おはよう」

 白衣に丸い縁のメガネをかけた中背中肉の男がいつも通り話しかけてくる。歳は知らないがおそらく六十前後といったところだろう。それ以外の情報はない。知りたいとも思わない。それに、自分の情報も、ここがどこかも知らないし、そもそもここ以外の場所を見たこともない。出自など当然知らない。幼少期という概念も知らない。自分が経験したことのない概念の存在だけが淡々と流れていく日々。わかっている、幾度となく通ったこの思考の道。考えるだけ無駄だ。

「おはようございます」

 

 


 今日も作業が始まる、いつもと同じ。

私的なことだけを。

続けるかは気分です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ