3-1 ミカ、ロンドンに行く(上)
機関車は獣のような咆哮をあげ、灰白色の煙をまき散らしていく。三等車には壁がなく、風が直接入りこむ。屋根と堅い木の椅子がかろうじて列車の体裁をたもっていた。煙を思いきり吸ってしまい、ミカはたまらず咳きこんだ。焦げた石炭の匂いがする。ミカは椅子の真ん中に移動して、寒さに身体をすくませた。公爵家から南に約一時間、田園地帯をぬけると最寄りのタプロー駅に着いた。駅員に行き先を尋ねたら、ロンドンに向かう列車があった。ミカが知っている唯一の地名だ。ロンドンまでの一番安い切符を買って、始発の列車に乗った。
いつの間にか、眠っていたみたい。気づいたら車内が混みあって、遠くに駅が見えてきた。金切り声を上げながら、車輪を軋ませ、機関車がホームに滑りこんでいく。乗客の群れに混ざり、ミカは列車を降りた。コンコースには靄のように煙が漂っている。
パディントン駅。天井は首が痛くなるぐらい、高い。屋根は丸いアーチが三つ連なって、ガラス張りになっている。肋骨みたいな鉄のあいだから、寒々とした空が広がっていた。午前七時半。降りそそぐ朝陽が目に痛くて、ミカはまぶたを伏せた。
長いコンコースの片側には、電報局やトイレ、売店が並んでいた。新聞や雑誌、ビールやサンドイッチを目にすると、急にのどの渇きを覚えた。そうだ。屋敷を出てから何も飲んでないんだっけ。食欲はなくて、瓶入りのレモネードを一本買った。舞踏会のときと違って、果汁は少なくて甘ったるい。でもその甘みが疲れた身体にちょうど良かった。
◆
駅を出ると、隣に大きな建物があった。乳白色の五階建てで、正面の両端には尖塔が設けられている。玄関では、身なりのいい男性や女性が出入りしていた。ステーション・ホテルなのかも。今はあまり人目につきたくなくて、ミカは通りを下っていった。
しばらく歩くと、視界が開けて、一面に緑が広がっていた。公園みたい。そのまま足を踏み入れて、川沿いのベンチに腰かけた。背後の芝生では、浮浪者みたいな人たちが、頭から上着をかぶって寝ている。寒くないのかな。ミカは寒い。寒いけど、現代の防寒インナーと1200デニールのタイツのおかげで、あの人たちよりは暖かいと思う。なんか悪い気がするな。目の前の小道では、日傘を差した女性が優雅に歩いている。アリスの雑誌に出てくるような女性だった。後ろを見て、前を見て、ミカは苦笑いした。今のミカには、家もないし仕事もない。上品な貴婦人よりも、芝生に寝転がる人たちの方が親しみを感じた。ベンチにもたれて、目を閉じた。
数時間が過ぎた。陽がだいぶ高くなっている。行き交う人が増えてきて、ミカは公園をはなれた。道なりに進んでいくと、大きな川が見えてきた。なんだっけ。これがあの有名なテムズ川かな。橋のたもとで船が揺れている。生臭い水の匂いがした。悪臭ってほど酷くはないけど。欄干にもたれて川を眺めた。水面がちらちらと瞬いている。きれい。なのにちっとも心が動かない。ミカは橋を下りて、今度は川沿いに歩いていった。
二時間近く歩き続けた。きれいに整備された堤防が途切れ、すれ違う人びとの服装も、上質そうなコートやケープから、継あてや染みのついたジャケットやエプロンに変わっていった。目の前に大きな塔が見えてきた。橋の上では馬車が行き交っている。ミカは通りを曲がり、広場に出た。近くの店に入って、紅茶を注文した。アリトの夜食はもちろん、使用人ホールのお茶とも違う。色を着けてるだけの苦いお湯って感じ。それでも店のなかは外より暖かいから、何度かお代わりして、ミカは日暮れまで椅子に座っていた。
お酒や煙草の匂いが充満してきて、店を後にした。空の果てが茜色に染まっている。何もしないで一日が過ぎちゃった。ミカは当て所もなく、ただぼんやりと歩き続けた。
◆
異変に気づいたのは、しばらく歩いてからだった。町の雰囲気がどことなく暗い。道路は舗装されず、土がむき出しになっている。道端には下水混じりの泥が溢れ、煉瓦造りの赤茶けた建物は壁が崩れかかっている。汚物と饐えたような臭気が町全体に漂っていた。
(なにここ……なんか海外のスラムみたいな……)
いや。みたいなじゃない。ほんとにこの町は、19世紀の海外のスラムなんだ。ミカはぞっとした。ヤバい。ぼんやり歩いてて、危険な地域に来ちゃったんだ。ミカは周囲を見まわした。とろんとした目をした浮浪者や娼婦が、通りに座ったり立ったりしている。やだ……どうしよ。誰に話しかけたらいいんだろ。
振りかえった道は三つに分かれていた。どこから来たんだったっけ。どの道も薄暗くて似た雰囲気だった。あの大きな塔も建物に阻まれて見えない。いつも知らない場所では、アプリを見ながら歩いてた。でもスマホなんて当然ないし。
(どうしよ……とりあえず戻る? それとも、このまま進んでみる?)
他の道はないかと、路地をのぞいてみた。四つ目の路地で、二本の白い足が見えた。
(……足?)
おそるおそる近寄ってみると、少女が地面に座りこんでいた。酷いありさまだった。左目は赤黒く腫れあがり、鼻と唇に血がこびりついている。薄汚れたドレスは破れ、外套も着ていない。靴には穴が開いていて、右の足首が赤く腫れている。そして、ぴくりとも動かない。
(…………うそ。まさか……死んでる?)
悲鳴を上げそうな口を押さえて、ミカは少女の顔をのぞきこんだ。自分より少し年下みたいで、ずいぶん痩せている。一昨日の夜が頭をよぎった。逃げ出してしまいたいけど、他人事には思えなかった。
「あのー、大丈夫……ですか?」
少女の肩を、軽く叩いてみた。わずかに少女が身じろぎした。
(あ……よかった! 生きてた!)
「大丈夫ですか? 喋れます?」
億劫そうに目を開けて、少女はミカに焦点を合わせた。
「……誰…………なに」
「通りがかりの者ですけど……あの、大丈夫ですか? 気分が悪いんですか? それとも怪我で動けないとか」
「…………ほっといて」
「いやでもこのままだと、凍えてヤバいですよ」
「ああ……朝になったら死体がいっこ増えてるだけさ」
つまらなさそうに呟いて、少女はまた目を閉じた。
「ちょっ……! いや起きてよ。洒落になんないし」
「あんた……うるさいねえ。放っといとくれよ。どうせ金もないし行くとこもないんだ」
「……家族とか、家は?」
「親は死んだし、兄貴らは死んだり行方不明さ。家はない。ロンドンに来て安宿を点々としてたけど、そこを追いだされてもう金もない」
「あたし……お金、少しならあるから。ねえ、とにかく起きてよ。もう夜になっちゃうし。どこか泊まれるとこ、探そう?」
「……なんなんだ、あんた」
少女は胡散くさそうに顔を上げた。ミカは答えに困ってしまう。
「いや……あたしも今夜泊まるとこなくて。てか行くとこもなくて。てか……あんた、あたしと同い年ぐらいで……あたしも最近殴られたし。たぶん、ただの同情ってか、ほっとけない感じがしただけ……」
ミカの頬をみて、少女は眉をひそめて笑った。
「なに? 男? それとも大人?」
「年上の男」
荒れた指先がミカの頬にふれた。少女は指を引っこめ、ふらふらと立ち上がった。ミカは慌てて肩を貸した。
「折れてんの?」
「いや、ひねっただけ。歩けるよ。でも肩借りてていい?」
いいよ、と答え、少女と二人で通りに戻った。陽は落ちて、夜が刻々とせまっている。
「どこか泊まれるとこ、知ってる?」
「いや。このあたりは初めて来たから分かんない」
ひとまず、そのまま通りを進んでみた。
少し歩いたら、ひとりの女性と目が合った。濁ったり充血したりしていない、気丈な目をしていた。目が合うのは、彼女もこっちを見てるから。つまり関心があるからで。建物の戸口に消える女性に、ミカは声を張り上げた。
「あのー‼ ちょっと待ってくださーい‼ そこのおば……おねえさんっ‼」
女性は眉根を寄せて、ミカを振りかえった。
「……もしかして、私のことですか?」
「はい! あのー、すみません。この近くに、女二人が泊まって安全なホテルとかって、ないでしょうか?」
「ホテルなんてないけど……宿ならホワイトチャペルに幾つかありますよ。まあ安全かと言われると……路上で寝るよりは安全でしょうね」
「…………あのう」
「なんですか?」
「そのー。厚かましいのは充分承知なんですけど……今夜ひと晩、泊めてもらったり出来ませんか?」
女性は呆れた声を上げた。
「……うちに?」
「はい」
「……なんでまた」
「このへんだいぶ物騒な感じなんですけど……あなたはそんな感じがしなくて。親切に話も聞いてくれて。あ、それにあたしたちも怪しい者じゃないんで。ちゃんとお金も持ってますし。それに彼女……あまり歩かない方がいいと思うんで」
女性の視線が、少女に移った。腫れて血で汚れた顔をみて、破れたドレスと靴をみて、赤く腫れた足首をみて、何事かを考えるように口をつぐんだ。
「…………うちは宿ではなくて、下宿です。今は一部屋空いてますけど。ひと晩一シリングよ。払えますか」
ミカは勢いよく頷いて、ポケットから銀貨を取りだした。
「……まあ。本当に一シリング持っているの。そう」
目を見開いて、女性はミカに視線を注いだ。
「あなたは……そうね。きれいなアクセントだし、見た目も小綺麗にしているわね。どうしてこんな地域に来たの?」
「失業して……ぼんやり歩いてたらつい」
「何をしていたの?」
「……メイドを」
「そう」
女性はじっとミカを見つめ、いいわ、と言って二人を招き入れた。
◆
案内されたのは、粗末な部屋だった。ベッドと椅子、それに小さなテーブルが一つずつ。使用人部屋よりも狭く、カーテンは薄くて裾がほつれていた。台所から水を汲んできて、ミカはハンカチを浸した。少女をベッドに寝かせて、こびりついた血を拭いていく。
「いいよ。そんなきれいなハンカチ……もったいない」
「大丈夫だから」
屋敷のものは全部返したけど、アリトのハンカチと、アンソニーの軟膏だけは持ってきた。二人とも……心配してるかな。アリスやエロル夫人たちも。突然いなくなって、ごめん。でも……あたしがいない方が、きっとみんな上手くいくはず。ハンカチを何度か絞って、最後に軟膏を塗った。華やかなオレンジ色の髪に、薄っすらとそばかすが浮いた白い肌。灰色にきらめく目。表情は硬いけど、美しい少女だった。
女性はK夫人と名乗り、ミカたちに夕食を運んでくれた。
「ありがとうございます。いくらですか?」
「要りません。明日の朝食までは一シリングに含まれていますよ」
今日初めての食事だった。羊肉と豆のスープ、トーストと紅茶、それに甘い煮リンゴ。温かくて、お腹の底からぽかぽかしてくる。美味しい、と少女がぽつりと呟いた。美味しいね、とミカが返したら、にっこりと笑顔になった。さっきまでの険しい印象が一転して、人懐こさがあらわになる。
ミカが椅子で寝ると言うと、少女が笑った。
「あたしは一緒でかまわないよ。宿じゃ、みんなで雑魚寝してたから。あんたが嫌じゃなければね」
ロウソクを消して、ベッドの片側に潜りこんだ。
「ねえ。あんたはなんで、メイドを辞めたの? 虐められたのかい?」
「ううん。みんな優しくていい人だったよ。でもあたしが……あたしがいたら、上手くいかない事があって。傷つけた人もいたし、大事な人にも迷惑かけそうで……それで逃げてきちゃった」
「傷つけて迷惑って……なに、恋愛沙汰? ご主人様に言い寄られたとか?」
「や、そーいうんじゃなくて……なんかもういるだけで迷惑? あたしの存在が邪魔になるって感じなんだ」
「あんた……別にそんな人間に見えないけど」
「ありがと……でもほんとにそうなんだ」
小さな声でそう言って、ミカは毛布で顔をおおった。
「そっちは? なんであんなとこ倒れてたの?」
「あたしはリヴァプールからやって来たんだ。ガキん時に父親が死んで、去年母親も死んで、あたしもメイド……っても雑役メイドだけど、働いてたんだよね。そこが酷い家で、食事は抜かれるし殴られるし蹴られるし、主人に色目を使ったとかで奥さんから爪を剥がされそうになって、ロンドンに逃げてきたんだ」
「うわ……ひっど」
「はは。そんでしばらく安宿を転々として……泊まったことある? ないか。あんたいいとこのメイドっぽいもんね」
「や、ただのメイドだけどさ……うん、屋敷から離れたの初めてだから。ないよ」
「初めて泊まったときは衝撃だった。みんなで雑魚寝するってったろ? まあ……素っ裸で寝るんだよね。まだ初冬の頃だったけど。十歳ぐらいの奴もいたんじゃないかな。一つのベッドに十人ぐらいが一緒に寝て……あんた処女? まあでも何が起こるか、想像は大体つくだろう? 女の子は売春して、男の子は盗んでくるんだ。いちおう情夫……ってもあたしと同じ15歳ぐらいだけどさ。情夫がいて、金を稼げなかったらそいつに殴られるんだよね。で、先月、稼げなくて盗みをしたら捕まって、刑務所に入れられて。でもそっちのがまだマシだったんだ。静かだし。食事も出るし。たかだか数ペンスのために売春して、その稼ぎもぜんぶ情夫に取られてさあ……なーんか、嫌になっちまったんだ。で、足抜けしたいってったら、これ。折檻されて、追いだされたのさ」
なにか言わなきゃと思っても、言葉にならなくて、ミカは少女の手を握りしめた。その手に力がこめられて、少女が明るく笑った。
「今夜で死ぬかなあと思ったけど、あんたのおかげで生き長らえたね」
「なに言ってんの。死なないし。生きてるし」
「うん、だね。生きてる」
目がじわりと熱くあふれた。
「ごめん。あんたのが辛いのに……なんか」
「優しいんだね」
「優しくないよ。あたし……必要とされたいんだ。みんなの役に立って必要とされて……そしたら、自分が要らないんじゃないかって……考えずに済むから。全然、優しくないんだ……ただ浅ましいだけ」
「へえ。助けられた方からしたら、あんたの動機なんてどうでもいいけどね。あんたはあたしを助けてくれた。あたしの命の恩人だ。大事なのは、それだけさ」
「そんなの……泊めてくれたのはK夫人だし。あたしは大したことしてないよ」
暗がりに慣れた目に、少女の微笑が映った。
「必要とされたいんだ?」
「うん……されたい。要らないよって言われたくない」
「別に必要とされてもされなくても、生きてくしかないけどね。この町の奴らもみんな、そんな人間ばっかだろうし」
「ごめん……だよね。甘えてるだけなんだ」
「甘えとかじゃないけどさあ……ああ……でもそうだねえ。あたしも、母親には優しくしてもらったよ。父親が死んでからは、一日中働き詰めだったけど。朝、髪を梳いてくれながら『おおスザンナ』を歌ってくれたんだ。あたしが大好きだって言ってくれた。嬉しかったな。そうだねえ……誰からも必要とされなくても、自分のために生きてくしかないけど……必要とされたら嬉しいよね」
少女は指をのばして、ミカの髪を梳いた。
「路上で凍死するはずだった奴を、あんたは助けてくれたんだ。あんたのこと、ずっと覚えてるよ。あんたが誰かを傷つけても迷惑かけても邪魔になっても、あたしは死ぬまであんたに感謝してるよ。あんたがいてくれて良かったって思ってるよ。ね、だから浅ましいなんて言わないで。そんなの誰だって当然なんだから」
「…………うん、ありがと」
「それにあたしだけじゃない。屋敷のみんなだって、あんたのこと、必要だって……大事だって思ってると思うよ。あんたが大事に思ってるのと同じだよ」
「……うん、そうかも」
「またみんなに会えたらいいね」
「…………うん」
二人で手を繋いだまま、目を瞑った。外は賑やかだったけど、数日ぶりに、穏やかな気持ちで眠りについた。
◆
翌朝、水を汲みに台所に下りたら、K夫人がレンジの火を熾していた。
「あら、早いのね。朝食はレンジが温まるまで待ってね」
ミカは礼を言い、ポケットからクラウン銀貨を取りだした。
「五シリング? どうしたの?」
「あの子の怪我が治るまで、五日間泊めてくれませんか?」
「あなたも一緒に?」
「いえ。あたしはこれから仕事を探しに行きますんで」
「メイドの? お金はまだあるの?」
「一シリングと少しあるんで大丈夫です」
「使用人紹介所を使うなら、手数料がかかるわよ。場所はわかる?」
「そうなんですか……いえ、分かりません」
K夫人は首を横にふった。
「あの子はラトクリフ・ハイウェイで寝泊まりしていたそうね。あの辺りはだめよ。阿片窟もあるし警察も嫌がるし、ホワイトチャペルの比じゃないわ。ドック地帯はほんとうに治安が悪いの。あの子がこの町で働きたいなら、このまま下宿させてもいいわ。仕事が見つかるまでツケ払いにするから」
銀貨を握るミカの手を、K夫人はやんわりと押し戻した。
「だから手数料のために、このお金は取っておきなさい。私も昔はメイドだったの。紹介所のなかには、手数料を騙し取ったり、売春を斡旋するような悪質な業者もいるわ。ベイカー街のマッシーズに行ってみなさい。紹介状はあるの?」
「いえ、ないです」
「必要なら、私の名前を出してもいいわよ。あなたは上流階級のお屋敷で働いていたんでしょうけど。でもないよりはマシですからね」
「助かります……ありがとうございます」
K夫人は目尻にしわを寄せて、また朝食の準備に戻っていった。
◆
少女は戸口まで見送りに来てくれた。
朝陽に透けて、その髪は燃える太陽みたいだった。
「あんたの髪、すごくきれい」
「そう? 赤毛なんて揶揄われてばっかだけど……まあね。あたしも気に入ってんだ」
「てか名前まだ聞いてなかったね。聞いていい? あたしはミカ」
「サラだよ」
「サラ。元気でね、サラ」
「ありがと。あんたもね、ミカ」
握手をして、二人で笑い合った。歩きながら、何度か後ろを振りかえった。豆粒みたいになるまで、サラは手を振ってくれた。ミカも大きく手を振った。
執事さんの言ってたイーストエンドって、この地域のことだったんだ。ほんとにスラムって感じだけど……サラとK夫人がいるから、もう知らない町じゃなくなっちゃった。
この町にきて、ふたりに出会えてよかったな。
以下の短編集に、3、4年後のサラが出てきます。
『ヴィクトリアン万華鏡』(2、3)
https://ncode.syosetu.com/n3280gz/




