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真夜中のラブレター

作者: 東 香織

なんだか今日は疲れたな

静まりかえった夜の街に

遠くから聞こえる救急車のサイレンが

染み込んでいく

そんな夜

ふと君に会いたくなりました


この気持ちを言葉にしたら

何か変わるのだろうか

奇跡みたいな今を

失いたくないと思えば思うほど

気持ちは言葉にならず

路頭に迷ってしまう


涙は言葉になることはなくて

別れはいつだって突然やってくるもので

記憶はぼんやりと曖昧に消えていくしで

強い願いだっていつしか忘れてしまうようで


全てが無意味に思えてしまう時もあるよ


ああ でもそれでもさ

どうしても君に伝えたいことがあるから

この真夜中のラブレターにのせて

君に会いに行くよ


なんだか今日は疲れたな

一人になったら急に自覚したよ

ごはんもコンビニで済ませてしまおう

いつものことだ

別に平気さ

でもちょっとだけ君に会いたいな


この気持ちを言葉にしたら

何か変わるのだろうか

女々しいようだけど

君を愛おしく想えば想うほど

遠く感じてしまう

不安が顔をのぞかせるんだ


愛は言葉で表せるものじゃなくて

奇跡は気付いたらそこにあるもので

希望はぼんやりと鈍く光る意志のようで

君がいてくれたらなんだか強くなれるようで


全てが美しく見えてしまう時もあるよ


ああ でもそれでもさ

どうしても死にたくなる夜があるから

この真夜中のラブレターを持って

君に会いに行くよ

後から死ぬほど後悔するかもだけど

それでも君に伝えたいから

会いに行くよ



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