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詩集 遠影  作者: すたた
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自宅警備員


家の平和を守る不寝番ねずばんを果たせば


座った目に朝陽が兆した


緑の匂いに満ちた軒下に出ると 曲がった背骨に冷や風が染みた


棒っと眺めた庭に生える 南天の朱色の実から朝露が零れた


紙巻に火をつけると 燻らせた紫煙が立ちのぼる


白い糸を吐き出すようにして作られた一条は


屋根にぶつかってふわりと空にとけてゆく


アスファルトが渇き始めた頃には


学び舎に向かう子らの声が通りをにぎわす


さらば若人よ


踵を返し寝屋にる 通りの声を子守唄ララバイにして


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