表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 遠影  作者: すたた
4/8

夏が来た



 夏が来た 晴れやかな空

 燦燦とした太陽が 大地を熱く照らしている


 空には青い風が満ちている

 海には入道雲が生えている


 谷間を流れる渓流のせせらぎに魚が跳ねた

 岩肌にはびっしりと一面に苔が繁茂していた


 木漏れ日を吹き抜けた一陣

 林間にのぞく新芽の木立ち


 小動物は幹を駆け登り熱心に葉を揺らしている

 大きな動物たちは飛び交う虫を求めて大樹の根元を這いまわっている


 山深く緑濃い高地に杣人が唄う

 こつーん こつーん ぎこぎこ ぞりぞり どしーん どしーん


 大木の倒れる音が響き渡ると

 小鳥たちは両手を広げ喝采を上げた

 

 大樹たちは動じない

 切株たちが新たな芽を伸ばして古馴染みに挨拶をするから


 花たちは我知らず 花托を上に向け自らを誇った

 猛禽たちは沖天し 時の移ろいを告げた


 雲がさすらえば ざあざあと気まぐれな夕立が降る

 夏が来た 夏が来たよ と雫涸れるまで

 声がかれるまで空は叫ぶ


 夏が来た 夏が来た


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ