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空と止まったままの僕
日の出間近
群青色の空に自らの死と再生を思うのは僕だけだろうか
天中の時
蒼藍色の空にこの上ない自由と寛怠に苛まれるのは僕だけだろうか
夕暮れ時
暁色の空に焦れるような恋しさと劣情を思うのは僕だけだろうか
宵の口
勝色の空に雄たけびをあげるような野生と熱気に取りつかれるのは僕だけだろうか
真夜深
漆黒の空に染み入るような孤独と安堵を感じるのは僕だけだろうか
夜ぐたち
紫の夜明けをみて 心が空に溶けていった
人に無いものを求めるフリして 自分に無いものを求めていたんだ
止まったままの僕をおいて いつまでも世界は廻っていた
勝色とはダークブルー、濃紺の一種でとても落ち着いた色です。