憧れと情熱と恋の果ては…(5500日の物語)
掲載日:2016/10/06
今の気持ちにあてはまる言葉が見つからぬ。
懐かしさ、とも
郷愁、とも
つらさ、とも
憎しみ、とも
リグレット、とも、違う。
あの走り抜けた日々は何だったのだろう。
貴女のことを思い出すことが、いまや、無くなった。
愚かしいことに情熱を注ぎ、争い奪い合った17の夏。
四半世紀を超えて、今も尚、その意味は分からず。
ふと、窓の外を見やれば、新秋の風が、日の光に弾かれる。
ファーストフード店の藍色が、硝子窓の写し返しが、
無機質な午前10時を覆う。
歳を重ねたのだな。すべては5500日で無きことにされる。その、栄光も、罪達も。
普通の者が、普通を自覚することが大人になること。
ただ者が、夢の実現などはじめから皆無だったと知ることが都会の風。
5500日の物語。




