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身分など誰が決めた?
ただ生まれたのがお金持ちの家だっただけ まあ家の者が選んだとはいえ話が合う近い年の子と話せるだけマシかな
服飾とかで威厳や高貴さが出てしまっているのか付き人にどこか遠慮が見える
幼き日の思い出が残っているのよ本当は愛らしき無邪気でいたのを
私のために清く正しいスケジュール管理をしてくれているあなたも愛らしい
付き人との過去を思い出した今 自室のドアがノックされた
私の祝祭 両親や他の縁ある人達との(形式的な)パーティーは夜からだそうでその連絡後に嬉しいサプライズ
付き人がカサブランカのコサージュを贈り物でくれる 私もお礼にと外注製作したかすみ草のリボンを受け取る様に命令するのだった




