扉 2
小学6年生の少年、急に嫌がらせのターゲットにされて防衛本能のためか不登校に
両親には今のクラスに失望したとだけ一言残し、心の扉を閉ざしてしまう
世間体などから引きこもり始めた息子を無理矢理登校させようとしてくる
わめき散らし、両親を部屋から追い出して内鍵と部屋の中にあるものをドアの前に置いて強化した
部屋の内側からのみかけられる鍵、そしてそれが何も言葉を発する気のなくなった人間不信による心の鍵がかかる引き金となる
それを開けるのに必要なのは少年の気持ちに寄り添うこと
味方であり続けること
どれだけ大変でもそれくらいしなくては
しばらくは食事すらまともに取ろうとしない
少年の母親は粘り強く食べやすそうなおにぎりを作って部屋の前まで持ってくる
そして部屋の前で少年のすべてを信じて絶食に付き合った
3日か4日連続で母親も飲まず食わずの日々
こんなマネ1日であきらめてやめると思っていたのに
母親の本気で心に寄り添うことを考えていてくれていた気持ちに少年は部屋のドアを開けてドアの前の母親に話した
やっと顔を見せてくれたという安堵の表情。すごく心配したと母親に抱擁されたけど不思議と嫌とは思わなかった
少しやつれてきた可能性のある母親とおにぎりをほおばった
塩が多すぎたんじゃないか、しょっぱい
母親に尊敬の念を抱き、絆が深まった気がする




