探しながら
ぼくはずっと探していた
何かをずっと探していた
生まれる前は知っていたのか
きみはきっと探していた
誰かをきっと探していた
生まれた後もたった一人で
ぼくらが探してきたものは
形があるものなのか
ぼくらが欲しているものは
名前があるものなのか
探したいと思うこの衝動こそが
それ自体を探してきたということなのか
小さな雫がやがて大河になるように
そうなるべくして流れてきたんだ
流れながら探しながら
泣きながら笑いながら
隠れながら交わしながら
ぼくらは生くんだ