表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

特殊拘束房

作者: 尚文産商堂

手野市内にある手野駅は、その周囲をぐるりと、正八角形となるようにビルが立ち並ぶ特殊な作りになっている。

これらは手野本社ビル群と呼ばれ、駅からは緩やかなカーブを描くデッキで繋がれ、直接駅と歩いて行き来できるようになっている。

不可思議な構造をしているのは、表向きには有名な設計者による設計とされる。

だが、その駅の地下、大深度地下よりもさらに地下にある特殊な地下室について、語られることはほとんどない。


それは特殊拘束房とよばれている、どこかの市営の体育館ほどの大きさがある部屋だ。

そこに16つのまるで檻のような部屋が並んでいる。

表側は正八角形、ここは正十六角形の形になるように設置されている。

檻の中には包帯や呪布でぐるぐる巻きにされた高校生ぐらいの高さがある卵状のものが1つずつある。

単なる拘束房ではなく、特殊とついているだけあってこれが特別な何かということはすぐにわかった。

だが、中身については知っている人は限られる。

特に、手野家当主、砂賀家当主、そして武装社長、さらには金元寺住職、そして何よりも黒姫神社の宮司。

彼らは確実に知っているだろう。

それ以外は単なる都市伝説の域を出ず、そもそもこの空間を知ることすら不可能だ。

だが、ここが手野グループの呪術的な中心の一つであることは、その様子からも明らかだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ