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teddy bear  作者: 紗愛
プロローグ
2/2

桜咲く頃



――この恋の始まりは、あの場所がきっかけだった。



『ねぇねぇ、あっずさ~』

『ん?なぁに?』

『このサイト知ってる?』



そう木目調の机に身を乗り出し、とあるサイトのホームページを見せてきた同じクラスの友達。

そこには、人気作家の小説や自らも作品を投稿できるページがラベルで貼りつけられていた。

見るからにして、作家の卵を応援するのにそれは作られたのであろう。

キラキラと目を輝かせる彼女は、お薦めのページを開くやバーンと私の顔の前にスマホを(かざ)す。



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