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ロジーナ弟子をとる  作者: 岸野果絵
見習い魔術師編
22/100

アリア、泣く

 ロジーナが帰宅すると、アリアが待ち構えていた。ロジーナはまるでアリアの姿が見えないかのように、アリアの脇をすり抜け、自室に向かおうとする。

「お師匠様。ごめんなさい」

 背後からアリアの声が聞こえる。ロジーナは立ち止り、ゆっくりと振り向いた。

「もう絶対に、魔術で人を傷つけたりしません。だから、だから、破門しな……」

 アリアの目から涙が溢れ出す。そんなアリアを見て、ロジーナは優しく微笑んだ。

「わかればいいのよ」

「お師匠様ぁ」

 アリアは泣きながらロジーナにとびつく。ロジーナはアリアを抱きとめると、頭をよしよしする。

「はいはい。わかればいいのよ、わかれば……」

 アリアは何か言っているようだったが、嗚咽でよく聞き取れない。

「大丈夫よ。破門なんかしないから。もう、しょうがない子ねぇ」

 ロジーナはクスクスと笑いだす。アリアはしばらく泣きやまなかった。

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