少女
「ピンポーン」
この時間にくるのはセールス位だからタイガもいることだし無視をした。
「ピンポーン」
しかしそれは続いたので、きっぱり断ってやろうと足音を大きく立てながら玄関のドアを開けた。
そこにいたのは僕よりも少し小さい少女だった。
少女「あの、隣に引っ越してきた者です!」
その少女はスラッとしていて茶髪のショートカットいかにも可愛い少女という感じで十秒以上は目を奪われただろう。
ヒビキ「あ、よろしくおねがいします。」
僕はそんな気持ちと裏腹に素っ気ない態度をとった。
少女「うるさくしてしまったらごめんなさい!」
軽く頭を下げながら言ったその少女はとても印象的だった。
そんな少女に軽く会釈をしてドアを閉めて部屋へと戻る。
タイガ「おかえりぃ!」
ヒビキ「……」
しばらくは頭が回らなかった。
名前を聞けばよかったと思ったりもした。
「ペチン!」
ヒビキ「いてっ!」
タイガに少しビンタをされた。
タイガ「帰ってきてからどうしたんだよ!!」
ヒビキ「いや、なんでもないよ!」
タイガ「はぁ!?来週は学校こいよ!」
ヒビキ「うん……ん!?」
勢いでうんと言ってしまった僕。
タイガは一度約束すると破ったら物凄く性格であった。
タイガ「じゃあこいよ!」
そういってタイガは帰って行った。
そして時は流れ月曜日。
タイガ「お、きたな!」
クラスメイトからはあいつが来たぞとザワザワしているやつもいた。仲のいい友達もいるし無視していた。
「キンコンカンコーン」
朝のHRが始まる。
担任「知っての通り、今日から転校生が入る。みんな挨拶するように。はいってきていいよ!」
担任が手招きをして教室へ転校生を招き入れる。
そこにいたのは、あの少女だった。