表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

08

終わったーーー!!!


今日は何故かいつもよりしごかれたんだけど…


まっ、シャワー浴びて帰れるのはいいけどさっ


「お疲れ様でした~」


シャワーを浴びて道場を後にした。



「お腹すいたな~。コンビニでも寄ろっかな♪」


思った事はすぐ実行のように道場を出るとすぐ近くにあるコンビニへと入って行った。




買い物を終えコンビニの外へと出て、帰路につきながら購入したパンを食べていた。



「ねぇーキミぃ~。」


後ろから声がしたが雅は他の人の事だろうと思いそのまま歩いた。


「ちょっ、無視すんなよ!」

「きゃっ!」


歩いていた雅は後ろに手を引かれよろめいた。


バランスを何とか取り、後ろを振り替えるとそこには見知らぬがらの悪そうな二人組がいたのだった。


「え、わ、私?」

「そ、そ、キミ、キミぃ♪」

「超可愛いやん!」

「だろ?俺の目に狂いはなぁい!」


(何この二人…。帰りたい…)


「あのー…………帰ってもいいですか?」

そう言って立ち去ろうとした。

「ちょっ、引き止めたんに帰すわけなかろーにぃ!」


(この人何言って…)


「今から俺らと遊ぼぜ♪」

男が言ったのが先か、もう一人の男に腕をつかまれた。

「………結構です。離してください」

「さっ、行こぉーぜ?」

男は腕をつかんだまま歩き出した。


「ちょっ、は、離してくださいっ!」

腕を引っ張られながらも後ろに体重をかけ、何とか踏ん張っていた。


が、もちろん男の力に勝てるわけではなく、少しずつ本来の進行方向と逆の方向へと進んでいく。


本来なら男二人など、余裕で倒せるはずなのだが、雅の運が悪いのか今日は師範にいつも以上にしごかれ、そして、されに空腹の状態であった。それでも、少しの抵抗としてすぐに連れ去られないように奮闘していた。


「あ、あの!」

「あ?」

「あん?なんや?」


後ろから声がした。振り向くとそこにはショルダーバッグの紐をがっちりと持って、制服をきちんと着こなし眼鏡をかけている少年がいた。


「は、離したら…どうですか?」

「は?お前には関係ねぇーだろ」

「ぃ…ぃゃ…嫌がってるじゃないですか…」

「うっせぇなぁ~。うせろ」

男は言葉と同時にその少年を殴った。


「ぐはっ」

元から強そうになかった少年はその一撃で倒れたのだった。

(助けてくれた人には悪いけど…。これはチャンスかな!)


「よわっちぃじゃねぇーかぁ」

倒れている少年に、もう一発蹴りを入れた。

「さっ、邪魔者は居なくなったから今度こそ行くぞ♪」

もう一人の男がもう一度腕をつかんで再び歩こうとしていた…


「いい加減触れるの止めてもらえますか?」

「は?えっっつ」

腕をつかんでいる男の顔をめがけて回し蹴りを雅は食らわしたのであった。


「おいっ!俊大丈夫か?」

倒れてる男(名を俊と言うらしい)に声をかけたが気絶をしていた。そしてこの男は初めてまともに話してる気がしてならないのは思い込みだろうか…。


「てめぇ~、女だからっていい気になんなよ?」

「とっとと目の前から消えてください。あなたも一発食らいますか?私くそぶる機嫌が悪いんですが」

「ちっ、俊が倒れたししゃーねぇなっ!」

そういうと俊という名の男を引きずりながらでも連れて去って行ったのだった・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ