その1
死んだと思った私は、気づくと宇宙を一人、漂っていた。
SF映画の宇宙服と、蒸機鎧を合わせたような甲冑を着て漂っていた。
私は長い間、暗黒の世界を漂い続けた。
そして一つの星にたどり着く、地球と、3つの月がある星に。
私がその甲冑の機能で降りた地球には動物はや魚居たけど、人間はいなかった。
けど、探検の日々は様々な発見があり、私には新鮮だった。
そして探検と調査が終わると、私は3つある月を探検し最後になんとなく気に入った青い月に向かい、そしてそこで地球から持ってきた建材で家を作り、一人ひっそりと暮らしていた。
孤独な日々を、まるで何か大きな罪の罰を受けるように。
惑星を観測しながら生活する間、さまざまな事があった。
永い年月だった。
1年や10年では済まない程の年月が経過した。
退屈さすら覚えるほどの永き時だった。
けど、そんな日々も終わるときが来る。
その日も、私は月から宇宙を見ていた。
視界には夢を見始めた頃からも、図形や文字や計器が表示されている。
地球の方をを見ていると視界の左下に四角で縁取られた望遠鏡の絵が浮かぶ。
その図形を起動しようと考えると一瞬少し拡大されると消え、視界は望遠鏡のように広がる。
拡大された世界は、驚くべき光景を見せていた。
地球の近くで、互いに蒸機鎧のような機械を使って戦っていた。
その機械に夢の中の私は見覚えがあった、漂流する前に居た、文明の使った戦闘機械だった。
その光景はただの不毛な、植民地の取り合いにその時見えた。
一杯人が住めるのに、2つに分かれて殺し合う。
殺す意味はないだろう、夢の中の私が見た文明は、何もかも満たされていたから。
土地も何もかもが作れ、万能とまで言われるほどに文明は成熟していたからだ。
なら、何で殺しあう?
何で地球を奪い合うように戦う?
私は考えた。
けど、結論は出ない、情報が不足しているからだ。
その後に夢の中の私は、別れた恋人を思い出した。
だれよりも戦いを嫌い、戦いあう未来をとめようと頑張った、新しく生まれる命を失わないようにと必死になった彼の姿を。
彼ならまだ、こんな事があったらどうするだろうか。
私は考えた。
考えに考え、そして私は決意していた。
この戦いを、どうにかしてみようと──
<対象の心臓、擬似心臓に交換が完了、擬似心臓に送付された生体維持エフェクトの起動要求>
<エフェクトにウィルスが無いかチェック……問題なし、起動します……完了>
<生体活動の修復に成功、肉体を覚醒させます>
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