表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/123

第十八話 またもや作戦会議

ひとしきり盛り上がった後、ユイノがまとめる。

「じゃあ、さっそく今日ね!奥の部屋、空けとくから!」

マリー、緊張した表情でうなずく。

「それじゃ、ニコラスの晩ご飯用意した後、戻るわ。」

そう言い残して、一旦家へ帰る。


セリーナ姫とユイノ、カウンター越しに向かいあって、作戦を立てる。

セリーナ姫がまず口を開く。

「シリウスの時の作戦、完璧だったからね!今回も綿密な計画立てるわよ!」

そうだったっけ……


ユイノが軽口をたたく。

「また、カール呼んでくる?」

「いやいや、さすがにおかしいでしょ!」

「きゃはははっ!」

明らかに楽しんでるようだ……


しかし、恋の名プランナー、ユイノ、ここで真剣な表情に!

「いい?ユイノ。今回は、酒の力をうまく借りるわよ。」

「……?」

人差し指を立てて、突き出す。

「ポイントは量よ!一杯。一杯だけ、サイラスに飲ませるのよ。」

「……どうして一杯?」

「サイラスって、ああ見えて、あんまり強くないのよ。最初に強めの酒を一杯あおると、すぐに上機嫌になるわ!」

さすが客をよく観察してる!セリーナ姫、うなずいて聞き入る。

「ふん、ふん」

「ただ、問題はその後よ。二杯目から、酔ってわけわかんなくなっちゃうの。だから、絶対に、一杯目を飲み切ったすぐ後に、切り出すの。」

「ユイノ〜おぬし、策士じゃのう!!」

興奮したセリーナ姫、なんか変な口調で答える。ユイノ、さらに説明を続ける。

「……あとは、マリーさん、言いたいコト言うのが苦手なタイプだから、その時は私たちが全力でサポートするわよ!」

「責任重大ね……」

セリーナ姫の表情が引き締まる。


「今日はとっておきのお酒を用意するわ!」

そう言って、テーブルのグラスに透明なお酒を注ぐ。

「ウオッカっていうお酒。白樺の炭を使って作るらしいの。おいしいわよ。」

セリーナ姫、ちびりと口に含む。

「おおおおっ……なかなかくるわね。」

準備は完璧!……たぶん。


そうこうしてるうちに、すっかり日が暮れ、ユイノ、慌ただしく開店の準備。セリーナ姫もお手伝い。


酒場シベリア、今日も元気に営業開始!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ