表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/123

第三十九話 作戦会議

夏が過ぎ、秋が来る。

日は徐々に短くなり、訓練が始まる時間は、まだ辺りは真っ暗だ。

楽団の行進曲が鳴り響く中、何度か河原を往復する。やがて日が登り、朝焼けで空が赤く染まる。川面がキラキラと赤く瞬き、美しい風景が広がる。


サイラスを信じて、ひたすら走る。

カリオスたち、新たに合流した元兵士たちも練習に加わる。さすがファルカン将軍の教え子たち、スピードが尋常でない。隊列を先導し、猛烈なスピードで走る。

ファビア達は、必死で彼らに食らいつく。

練習のギアが一段上がる!


そして、さらに時が経ち、大祭まで残り100日を切った頃合いの、練習終わりの酒場。


いつも通り、ひとしきり盛り上がったのち、サイラス、元兵士たち、ファビア、シリウス、カルロスが店に残り、入念な打ち合わせを重ねる。


まずは部隊編成。サイラスが作戦の細部を詰める。

「中央から地下にかけて……特に地下は、道が狭く、先端は一騎打ちに近い。個人の戦闘能力がものを言う。俺とカリオスが先頭にたち、二列縦隊で進む。メンバーも、元兵士で固める。地下室に着いたら、姫たちを取り囲み、守りながら扉を破って裏へ抜ける!」

カリオスがうなずく。


「次に左翼。ファビアが率いろ。そして右翼。こちらは、シリウスだ。両翼は、ルビオ達若手を中心に編成する。こっちはスピード重視だ。」

ファビア、シリウスがうなずく。

「主戦場は地下だ。裏から地下に合流して、姫たちの護衛にあたる。地上の敵は、多少無視しても大丈夫だ。」


そして、カルロスに向かって話す。

「カルロスは、楽団を率いて、山車を裏門まで移動させてくれ。山車は、正門はくぐれるが、小さな裏門からは出られない大きさにする。全員脱出したら、山車を引っ張って、裏口を塞ぐ。」


さらに続ける。

「走るのは、今日で終わりだ。明日の訓練で編成を全員に伝える。戦闘訓練に入るぞ。俺たち元兵士は各部隊に分かれて、徹底的に鍛える!」

皆の眼に緊張が走る。

ファビアが拳を突き出す。

「よし、やろう!」

「おう!!」

全員でコツンと拳をかさねる。


エレニアの大祭まで、90日……!



遂に奪還計画の全容が見えてきます。

しかし、戦場では予想外の事が起きるのが世の常。

うまくいくのでしょうか……

いよいよ、物語はクライマックスへ向かいます。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ