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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
幽霊 視てはいけないモノ
98/106

見るに目の毒触るに煩悩④


 さてと…。帰宅した天乃はベットに横たわり、そう呟くと…。笠原の日記帳を手に取っていた。


 『今更なんだが…。人の秘密を覗き見る様で、罪悪感が半端ないぞ…。』


 天乃は日記帳に眼を通す。懐かしい筆跡で文字が書かれている。


 「んっ?」


 笠原の過ごした日々が事細かく記されていた。天乃は其の日々を追い、映像として脳内に再現していく。1日1日を客観的視点で覗き視る。頁を捲る事に心が締め付けられていく感覚に蝕まれた。心は憂鬱で満たされていく。意識とは関係無く涙が零れていった。


 「知らぬが仏、見ぬが秘事か…。」


 そう天乃は呟き、日記帳を閉じた。ソレから瞳を閉じ、想像の世界へと没入する。日記帳の文字は言葉になり、言葉は想像により脳内で可視化されていった。


 『なるほど…。笠原…。気付けなくてごめんな。お前、こんなにも苦しんでたんだな…。だけどな…。だからといって…。コレはあんまりだよ…。何で、あたしに相談・・してくれなかったんだ?優しいお前が柄にもない復讐・・なんてヤラなくて良いモノはヤラなくて良かったんだよ…。そうか…。お前…。本当に【幽霊】に取り憑かれてたんだな。九年前・・・から…。』


 天乃は…。

 シーツの海に顔をうずめたのだった…。


 


 

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