個として毒と成る③
「貴方の薬があれば、あたしが動かなくても、効率良く作品を創る事が出来る…。お陰で、個人的な時間が取れる様になったわ。ありがとう。これで漸く、あたしの願いが叶う…。」
と、神々しい存在は私に云った。
「動かなくても…。とは、どう云う意味なのですか?」
あぁ…。と神々しい存在は溜息混じりの声で…。元々はあたしが理性を取り除いて本性を解放させていたから…。と其れが普通の事であるかの様に云う。
「そんな事が出来るのですか?」
私の常識の範疇では考えられない事だ。
「えぇ。出来るわ。あたしは人の心が読めるし、洗脳、催眠も使えるの…。そして…。未来を見通す力も持っているから…。此れから先、数多くの作品を創らなければならない…。だから其の技術は冬馬には教えたけれども…。コレだけは才能が無ければどうする事も出来ないから…。」
冬馬…。其れは【℃Яё△†θЯ】の実質的リーダーである柊冬馬の事である。其の姿は完成された絵画から抜け出してきたかの様な人物である。
「貴方が創り上げた薬品は【℃Яё△†θЯ】にとって欠かせないモノになる…。そして…。貴方が今の処、あたしとしての最後の作品だから…。」
そうね…。と言葉を1度区切り…。
「貴方には別の名前を与えるわ。他にも3人に名前を与えたけれど貴方が最後かしら…。貴方は【プレイグ】。意味は疫病ね。」
そう云って。
神々しい人は言葉を止めた。




