ラプラスの悪魔③
暫く神木との雑談を愉しんだ後。
天乃はベッドに横たわり頬杖をつきながら考えていた。
「未来を予言出来るのなら…。未来が理解るのなら…。」
『確かに、未来を予言出来たとしたのなら
笠原の眼が潰れているのも知っているだろうし、薬も用意出来る…。元から様々な薬を持ち歩いているのか?いや…。どれだけの数と量になるんだよ…。ってか、そもそもあんな人通りの無い路地裏で人が倒れてるのに遭遇するか?』
「うーん。もう神様って事で良くない?よし。決めた。深く考えないようにしよう。」
天乃はリモコンに手を伸ばし…。
テレビの電源を入れる。
「おっ。これはまさか?」
テレビには外国の映画が映っていた。どうやらホラー映画のようである。
「あれか?エクソシスト系か??好きなんだよ…。エクソシスト…。」
天乃の瞳がキラキラと輝いていく。
悪魔は名前を知られると弱くなるのだっけか?と、独り言が唇から零れる。テレビの中では映画がクライマックスに差し掛かっていた。
「よし。いけ。そこだぁー。」
「おういえー。」
天乃は子供の様に…。
燥いでいる。
【悪魔払いの儀式により…。】
【悪魔は生き続けられなかった…。】
そんな英語の字幕が下画面に並べられていった。
「あっ。なるほど…。」
天乃は微笑む。
「そういうことね…。悪魔は生き続けられなかった。そうだよ。ラプラスの悪魔は死んだんだ。生き続けられなかったんだ。」
人差し指で空間に文字を刻む。
「悪魔は生き続けられなかった…。」
天乃は。ふんふふーん。と言葉を紡ぐ。
「悪魔が生き続けられなかったから…。未来が理解ったんだな…。」
天乃は、真顔になり…。悪意の塊じゃないか。と呟いた。
『さて。となると偶然は偶然なんかじゃ無くて、必然だったと云う事になるな…。と云う事は…。あたしも既に必然の内にいるのかな?違うな…。あたしも最初から必然の内にいたって事だな…。総ては因果律の中に…。か…。』
はぁぁぁ。と溜息が漏れた。




