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憂鬱な天国 Ⅰ 幽霊  作者: 倉木英知
生贄様 犠儀式
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生贄様解体新書④


 「それでだ。小さく不安定なテーブルがコインを動きやすくするのだよ。不覚筋動を起こしやすい状況になるからだ。その総てが噛み合って【生贄様】になっているって事になる。」

 「そう云われると解りやすいかも。」

 伶音はそう云うと…。

 人差し指を頬に当て…。

 「要は【生贄様】は、存在を信じれば信じる程に存在しやすくなるって事だよね?」


 おっ…。やるな少年よ。と天乃はグッと親指を立てた。


 「そしてだ。存在が認識されればされる程に、その存在が確立されていくんだよ。相乗効果だな。」


 『エグいんだよ。』

 天乃は心の内で呟く…。神木からの情報が脳内で蠢いていた。


 「【生贄様】の存在が拡散されたのは…。水瀬みすせ智絵ちえが憑依されたからだったんだ…。」


 『エゲつないんだよ。』


 『【色々と調べたんだけどね。水瀬さんが憑依されてから【生贄様】が聖堂学園で流行り出したみたいなんだよね。ソレ以前では【生贄様】の名前・・すら知られてなかったらしいよ…。勿論、聖堂学園以外でもね…。】』


 「えっ?ソレって…。」

 伶音の表情が曇る。そんな伶音に天乃は…。シーっと人差し指を唇に当てた。


 「そうそう。水瀬智絵が自殺した事も、片桐響子が殺されてしまった事も…。七瀬紗希が何らかしら関わっている可能性があるって事になる。だから、あたしは七瀬紗希に会いたかったんだよ。そんで、確信したんだ。色々と仕掛けてみたら、えてきた事があったからな。」


 「えっと…。」

 伶音は何やら考えている。

 「ソレってもしかしてだけど…。僕、危険な状態なんじゃ…。」

 伶音は天乃へ視線を向けた。


 「んあ?多分…。大丈夫…。」

 「多分って何?」


 天乃は自らの左眼・・を指差して…。多分…。次の生贄はあたしだからな。だから…。あたしが無事なら大丈夫。と、クスクス笑うのだった。

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